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  • 執筆者の写真反田孝之

今日から今週いっぱいは苗代ウィーク。苗箱下ろしの本番を25,26日の両日一杯を予定していて、それまでに苗代の不陸直しと播種をしなければならない。このたびは散らかった作業場を片づけるところから始めねばならなくて、今日、苗代の水管理と並行してそれをやっていて、ちょっと待て、工程がかなりきつい。


いつもなら片付けくらいはあらかじめやっておいて、トラブルがあってもいいように少し余裕をもって臨むところだが、このたびは遅れている転作田の耕うんで目いっぱい動いていたので、仕方がなかった。瞬間的には、すでに最悪6月繁忙期並みのきつさ。


これを書く15時の休憩。さて、明日の朝から予定している播種の準備を早く終わらせて、今日中に少しでも苗床の不陸直しをしておきたい。9列の苗床のうち、1列がかなり高く、1列がかなり低い。



残りはちょいちょいと何とかできそうだが、この2列は骨が折れる。隣どうしというのがせめてもの救い。苗代1年目圃場だとこういう難儀がある。一気にやろうとすると疲れて妥協してしまうので、明日、明後日も少しずつやって形にしたい。


  • 執筆者の写真反田孝之

凄い場に参加させていただいた。親しくさせていただいている㈱三維の新社屋の内覧会。たかが内覧会で感激というか感動というか元気を得られるということを、ほとんど想定していなかった。掛け値なく文字通りで忙しい中を、行って良かった。


SUKIMONO㈱の設計はもはやいうまでもなく、周囲の敷地にも、注目されている環境土木の工法を取り入れ、素晴らしい空間を生み出しつつある。そしてこれらを一通り堪能した後に、社長のあのプレゼン。脱帽を通り越して、もはや呆れたと言った方が良い。


無性に気分がよくなって、帰りの道中では、今の私の大地に張り付き、地面ばかり見ている引きこもりのような境遇が、この上もなく有難いと思えた。私は、何というか、皆さんの背景を、その色はグレーか、それで確実に彩るような農産物の生産という立場に注力すればいいのだということを、今さらながらに確信してホッとしたのである。


もしこの三維の社長のような人が身近にいなかったとしたら、おそらく私は同じ今のような農業をやっていても、何か落ち着かないどころか、その正体は分からないが、漠然とした不安を感じているに違いない。


そして関係者はみな私より若い。未来はまだまだ広いのである。そして三維会長の最後の挨拶。感慨は如何ばかりか。


書きたいことはまだあるが、そういえば、内覧会の帰りに一軒立ち寄るのを忘れていたことを思い出した。忘れるくらい感動していた。これからこの忙しい中を、また江津へ向かう。

  • 執筆者の写真反田孝之

昨日は種もみの催芽作業。25度の循環水に浸けて芽を膨らませる作業だ。ちょうどいいタイミングで引き上げて芽止め(冷却~脱水~冷蔵)をしなければならず、つまりそれが夜中になりそうな場合は事務所に泊まり込みということになる。


(こんな機械を使ってやる)


かかる時間は品種にもよって、一番芽が出にくいコシヒカリは何時間かかるかが読めず、遅い時は1日半くらい(36時間前後)かかる。このたびもそんな気がして朝の6時に仕込んだ。早くても遅くても次の日の日中にはケリがつくと踏んで。


しかし残念ながら、このたびは何と20時間でよい感じに・・。つまり夜中になったのだ。まじかよ~とぼやきながら21時からスタンバイし、寝袋で寝ながら2~3時間おきに様子を見る流れ。2時にちょうど良さそうだったので、芽止めの一連の作業を。3時過ぎに自宅に戻り、寝た。


なぜ今年が早くなったのか。いくつか仮説はある。このたびは興味深いネタがまた一つ増えた。ちなみに催芽作業の前にやる浸種で積算温度を多くとれば催芽時間は短くなる。積算温度も単純に足す方法と、5度を引いて足す方法とがあるので、この辺りの考察も興味深い。ちなみに浸種の前にやる温湯処理も催芽を助長する。


「暑さ」「空腹」と同様に「寝不足」に極端に弱い私としては、何が何でも日中にケリをつけたいのに、毎年裏をかかれて夜中になってしまう。ネタが揃ってきたからには、偉そうに講釈を垂れておらずに、そろそろパチッと合わせてみたい。

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