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  • 執筆者の写真反田孝之

訳ありのこのタイミングで、念のため私の農法に対する考えを書いておく(笑)。


私は20年近く有機JASを取って営農している有機農家である。しかし有機、今風に言えばオーガニック、というものにまったく興味がない。


農薬については私は諸事情で使わないだけで、人が使ったり、使ったものを食べることに何の違和感もない。そりゃ大量に使うとどうかと思う。しかし最低限使うのは仕方がない。使うのはけしからん!って言う奴、じゃあお前やってみろって。田んぼの草取りさせて「もう言いません」ってやつを何人も知っている。


肥料も、「取れるんならJASを取ってくれ」と取引先から言われているから化学肥料は使わない。仕方なく一部の圃場で使っている有機肥料だが、本当は化学肥料を使いたい。オーガニック好きは、化学肥料はけしからん!って言うんだけど、根拠は何なんだろう?そしてそういいながら有機肥料をどかすか使ったりしている。有機肥料ならいいという根拠は何なのだ?


結局、オーガニックも「利権」だ。利権には縁のないどころでは「ただの感想」。そろそろオーガニックは終わりだなと思っていたここ数年。そしたら国が吠えた。マジか、嘘だろ。


国が吠えても私には関係ないが、周囲はやっぱり変わる。ひとまず閉口したが、考えを改めた。こんな雰囲気の中でのオーガニック批判は目立って良い。


これからはオーガニックより低投与。何を使ったら良くて何を使ったら悪いのかという定性的な視点ではなく、使う量をどれだけ減らすかという定量的な視点だ。農薬だって化学肥料だって有機肥料だってなるべく使わない方がいい。使う量をなるべく減らす。できればゼロ。でもゼロでなくてもいい。誰にでもできる。これなら敵は作らない。


それじゃあ面白くないって?そりゃあ利権だからね。


で面白い取り組みを有志で始めている。いつか満を持して紹介したい。



レンコンの花。ようやく1つ咲いた。もっと咲くときれいだろうな。バックのコナギが凄い。これってどうなんだろう?


  • 執筆者の写真反田孝之

一昨日までの3日間で「延べ」15haの大豆の土寄せを実施し、今期の機械除草を終えた。延べというのは、土が固かったせいですべての圃場で2回掛けをやったから。4条シゴのメリットが半減だ。


それに何度も書いたが、久しぶりに畑に入れたので草だらけ。土寄せというより草寄せ。効果は限定的だ。


(ここまでひどいと・・)


(1回掛けでこの程度。)


(2回掛けでここまでにはなる。これでは収穫時は草むらだ。)



土寄せは、2017年からキュウホーのディスクで、2019年からさらに培土器を付けてやっている。渡地区のように土が固くならない圃場なら最強の組み合わせと思っているが、今田地区のようなどころでは、ディスクが寄せる土は塊状だし、培土器にいたってはほとんど土を寄せない。それで2回掛けが強いられる。そろそろ別のオプションの検討のし時か。


と思って最新のカタログをダウンロード版で見たら、あれ、こんなところに、俺だ。6ページ目の「S4カルチ」の紹介で使われている写真。当時は愛さいかにつけてやっていた。「ちかのりくん」との組み合わせで後方につくことはデメリットにならなかったけど、やっぱり今のMD20の方が気分が楽。3輪なのもいい。


ただMD20の場合は作業機が前傾になってしまって作業精度が落ちる。愛さいかのヒッチは角度を調節できた。MDのヒッチもそうして欲しいとキュウホーに頼んだけどその気はないらしい。ここが玉にきず。


キュウホーの前はロータリーカルチでやっていた。これはこれでメリットがある。しかし4条に慣れた今、牽引式のスピード感にも慣れてしまったし、2条には戻れない。この前久しぶりに引っ張り出してやってみたら、これは大変だと。そしたらその少し後、すごい異音がしてきたと思ったら中のベアリングが破損。もうずいぶん使ったからね。そんなことで直す気にはならず。本当にお疲れ様。


(6月27日。この頃にはキーキーという凄まじい異音がし始めていた。)


今日はこれから小学生の体験畑の土寄せを。体験予定びの昨日が雨で流れた上に今日が終業式ということでリベンジができず、私が機械でやるのだ。こういうこともあろうかと条間を合わせてある。そうそう、子ども達に機械でやるところも見せたくて残しておいたところを忘れてはいけない。農作業体験というものは、必ず現実的なやり方を見せた上でやらせないと意義が半減すると考えている。


本来は現実を見せるだけで体験はいらないのかもしれない。しかしそれは田舎の子が本当に田舎っぺで体の使い方ができている場合の話だ。現代には田舎っぺがいなくなった。うちの子も含めて。

  • 執筆者の写真反田孝之

昨日からずっと大豆の土寄せ祭り。いや、すでに草らだらけで上手くいかないから土寄せ地獄か。いや、寄せているのは土でなく草。草寄せ地獄(笑)。とりあえず笑っておく。


上手くいかない要因の一つに、生育不良がある。草が多くても生育さえよければ強めの土寄せでごまかせるもの。生育は連作が長いところほど悪い。連作14年目、12年目、10年目はこの順で顕著。こんなことは今までで初めて。ついに来たか。さあ、これからをどう考えるか。ちなみに14年目と12年目圃場の昨年は、驚きの初期生育。まあ収量は反120㎏と大したことはなかったけど。


中期、長期、来年以降、はさておいて、今を少しでもマシにしたい。蒔き直しは家庭の都合で断念だ。となると今さら差になるほどの収量増はないから、秋の収穫を少しでも楽にするという目標に向かって進むことになる。


それにしても、暑い。これだけ暑いと作業機のその都度の調整が面倒(というか気分が悪くなるという物理的不具合)で作業精度が落ちる。そのくせまだ畑面が柔いところはまだ柔いという・・。我が人生はひたすら辛抱の人生なり。

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