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「気持ち悪い」という次男の感性に驚いた

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

昨晩、小1の次男と一緒に風呂に入った時の会話。


「古墳って、何?」

「昔の権力者のお墓。」

「権力者って?」

「権力ってのは人に言うことをきかせる力のことかな。例えばお前より権力のあるのは渡先生、それより権力があるのは校長先生、その上が教育委員会、市長さん。」

「ふ~ん。権力のある人の言うことは聞かんといけんのん?」

「そうだな、そういう場合が多いな。お前も先生の言うこと聞かんといけんだろ。そうそう、まだ続きがあって、一番権力があるのは総理大臣かな。」

「総理大臣って?」 「ほら、選挙、ってのが前にあったろ。あの選挙で国会議員ってのをたくさん選んで、今度はその中から総理大臣ってのを決めるんだよ。」

「じゃあ一番偉いんだ。」

「偉いはずなんだけど、お父さんがいつも言ってるように、今の岸田ってやつ全然偉くないんだよな。」

「偉くないのに一番権力があってどうするん(笑)」

「だろ。でももっと権力のある人がおって、それがお父さんたち普通の人なんよ。選挙で普通の人の力でバカの総理大臣を落とすこともできるんよ。」

「今度の選挙いつなん?」

「夏だな。」

「夏か、まだまだだな。」

「今度は参議院選挙だから岸田は落とせんな。岸田のお友達をいっぱい落すしかないけど、他にいい人がおらんけえなあ・・。」


・・中略・・


「お父さんは権力の言うことを聞かんのが大好きなんよ。」

「なんで?」

「だって権力のある人の言うことがいつも正しいわけじゃないんよ。だからよーく考えて間違っとるって思ったら、大体いうこと聞かんようにしとるんよ。」

「言うこと聞かんかったら、なんか恐そう。」

「でもな、前に日本がやった戦争は、ほとんどの人が権力のある人の言うことをちゃんと考えんこう信じたけえいっぱいの人が死んで酷いことになったんよ。」

「わあ、なんか気持ち悪う!」

「だろ。でも今も一緒なんで。権力者がマスクしろっとか消毒しろとか言ったから、ほとんどの人が何も考えんこう信じて言うこと聞いとるんよ。気持ち悪いよな。」

「ほんと、一緒じゃん。」

「そう、一緒。なんも考えんこう権力者の言うことをみんなで聞いとったら、大体おかしいことになるんよ。ホントは新聞とかテレビがおかしんじゃない?とか言わんといけんのんだけど言わんけえ、せめてお父さんたちは言うこと聞かんようにせんといけんのんよ。」

「ぼく、何が間違ってるか間違ってないか、考えてもまだわからん。」

「そりゃそうだ。だけえ勉強するんよ。今は先生のいうこと聞いて勉強しときんさい。そうすりゃ大きくなった時に分かるようになるけえな。」


というほのぼのとした標準的家庭(笑)のとりとめのない会話なんだけど、気持ち悪う!の感性に驚き、満足した。この後、学校の先生にも違うと思ったらどんどん反発しろという話に進んでいくのだが、当然小1ではまだ無理。頭の片隅にでも残ってくれれば十分である。

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