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「自然栽培」と「無肥料・無農薬栽培」

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 2023年2月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年3月4日

タイトルはちょっと大げさ。誤解がありそうなので昨日の補足を書きたいだけ。


大豆を自然栽培していると言うためには、連作をしないといけないわけではない。他の作物と回しても構わない。ただ土の構造がまったく違う稲と回すのはいけない。畑の土としての進化を目指しているんだから、水を張ったんでは元も子もない。畑と田んぼは別物である。


それで自然栽培と呼ばすに「無農薬・無肥料栽培」という場合がある。これなら稲と回すのもOKだろう。「土の力の発揮や進化は考えていません。でも農薬も肥料も使っていません。」ということだ。間違ってはいない。


そんなふうに自然栽培の定義を勝手に決めるな!と言われたら、ガイドラインがないんだから反論できない。私が言っているのは、私が研鑽を積まさせてもらっている普及会の解釈だ。私も納得しているからこうやって紹介している。


しかし実際には、ガイドラインがない、法律で決められていない、だから「自称」自然栽培が横行している。ガイドライン化するべきだという意見には今のところ問題が多く私は反対だ。この辺りはとても難しい。


うちの経営についても補足しておくと、昨日書いたのは「転作田」の話であって、「畑」の方にも自然栽培の圃場が数haある。そのうち1.3haは大豆の連作歴は10年だ。他にもゴボウと回す圃場たち。これらも自然栽培歴は10年を超える。しかし昨日のようなときについ書かないのは、これらはそう遠くないうちにすべて地主さんに返してしまうつもりだからだ。理由はこれまで散々書いてきた、洪水、イノシシ被害、経営の合理化のため。


(2019年6月の渡地区。大豆の連絡を続けている。)

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しかし上記1.3haについては、もしかすると借り続けるかもしれない。ここは収量が大きく減少傾向であり、これがV字回復をしたなら、他の悪条件を飲み込んで借り続けたいと今のところは思っている。そしてそうなる見込みがないわけではない。ここは生粋の畑地。転作田ではできない工夫の余地があって、成功すれば事例になる。つまり人類や社会への責務が発生するということである。困ったものだ。

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