top of page

ただ〇〇したかっただけなのに・・

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 2023年7月12日
  • 読了時間: 2分

「コロナ脳」とは「コロナにかからないためなら他のことはどうでもいい」という日常を定量的に俯瞰できない人を揶揄する言葉らしい。例はいろいろあるが、直接的で象徴的なのが、コロナにかからないためなら他の病気になってもいい、寿命が縮まってもいい、と解釈されても仕方のない態度だ。


これでは確かに揶揄の対象にもなる。しかしだ。実は他人事ではない。これと同じ思考回路を誰もが持っている。自分にとって絶対に譲れないことがあったときに、それを死守するためには他のことはどうなってもいいと考えるのは、ほとんどすべての人に当てはまるのではないか。


私もちょっと前には、「マスクは絶対にしない。その結果他のことがどうなってもいい。例えば友達をなくしてもいい、社会的に孤立してもいい。」と真剣に考えていた。(もちろん今でも。)だからそうなっても後悔はしない。それはそう覚悟しているからだ。


一方で、覚悟なくこの回路にはまっている人もいる。だからそうなったときに悲しんだり後悔したりする。自分にとって何かひどい目に遭ったときに、「自分はただ〇〇したかっただけなのに(それのどこがいけないのか)」と悔やんでいる人を見かける。でも当たり前。ただ〇〇したいだけだといって他のことはどうでもいいと考えている(考えているつもりはなくてもそうなっている)からそうなるわけだ。


ただ幸せに暮らしたかっただけなのに・・などはその典型。ただ幸せに暮らしたくて他のことをないがしろにするからそうなるのだ。幸せに暮らしたいのなら、「だけ」とか言わずに、他のことも少々は妥協して飲み込まなくてはならない。それが嫌なら覚悟すること。そうすれば後悔はしない。

最新記事

すべて表示
香西さんから教わったこと

前回、香西さんから教わったことについて『補助金目当で方針を決めてはならない、単価の低い作物を選べ、農産加工に手を出すな、怖いのは「くたびれ」』と書いた。これについて参考になる人もいるかもしれないのでザックリ触れておきたい。 補助金目当てはいけない...

 
 
釜瀬さんからいろいろ聞いている

釜瀬さんが亡くなられて早2か月半が経つ。何度か一杯やった中で、行政であっても人を活かすことが一番大事なのだ、ということをよく言われていたことを思い出す。つまり行政は「組織の論理」や「個人の偏狭さ」がはびこる世界だがそれではいけない。自分は他人から好き勝手に言われるが、常に世...

 
 
なぜ今なのか・・

異動を聞き、ちょっとないくらいに動揺している。食い始めた弁当がまったく喉を通らなくなった。仲間らの落胆にも思いを致す。 異動というものが必要なことはよく分かる。が、今か。どうみたって今じゃないだろ。いまいち突き抜けない組織というのは得るものと失うもののバランスがだいたい悪い...

 
 

Comments


Commenting on this post isn't available anymore. Contact the site owner for more info.
    bottom of page