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まずは石鎚山

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

西日本最高峰の石鎚山(1982m)は、6年前に長男と登った。次男もその時の長男と同じ歳になった。次男の興味は途中の鎖場にあるので、ルート自体は成就社経由でなくて、一番楽な土小屋発を選んだ。

今回は、前日夕方にわずか1時間弱の瓶ヶ森(かめがもり・1897m)も拾う。


(なぜか変顔)



(瓶ケ森から望む石鎚山は雲の中)



そして翌朝、3時出発。まじか・・。息子がまったく寝付けないというので夜中に泣き出してしまった。だったらもう出ようかと。うどんを煮て食って出発。 (登山口で)


幸いの満月が強い風に流される分厚い雲を照らすあいにくの不気味な空だが、当の息子はヘッドライトの明かりを頼りに嬉々として進んでいく(眠くないんかい・・)。そしてちょうど夜が明けるころに待望の鎖場へ。早朝に出たのは結果的に大正解。他に登山者は皆無。これなら安心して鎖に取りつける。


二の鎖(長さ65m)。私はこれまで2度石鎚に登ったが、鎖場は登っていない。こういうのは好きなんだが、猿過ぎて(笑)興味がないのだ。だから様子が分からない。

(二の鎖)


取りついてしばらくは良かった。しかし途中から息子にはきつい箇所が出てくる。さらに日の出ごろ特有の現象だろう、顔の周りを無数の小さい虫が飛び交い、チクチクと刺すのだ。これに息子は閉口。


登る最中にご来光でちょっと一息。でも虫で落ち着かない。


そしてもう少しで登りきるというときに、目の前の息子の様子がおかしい。そしてかすかな声で「お父さん、もうだめだ」。

これには焦った。どうやら足の持って行き場を失っている上に、鎖を持つ手の力がなくなっているらしい。息子のすぐ後ろにピタッとついて、登山靴や膝を岩に当て、足がかりを作ってやる。ふと下を見ると、高所の好きな私でも股間が寒くなる。下を見るなと諭しながら、どうにかこうにか登り切ることができた。

せっかく登ったのに、どうやら落ち込んでいる息子。三の鎖はもっと難しいらしいので、パスするという。せめて顔の周りを飛ぶ虫がいなかったらもっと力を出せただろうに。


(三の鎖の前で記念撮影)



ともあれ、山頂に。山小屋と神社のある弥山で休憩の後は、最高峰天狗岳へ。




(山頂、西日本最高地点)




この後、となりの南尖峰にも足を延ばす。



ちなみに6年前の長男。




9時にはすでに下山。帰りはフェリーで瀬戸内海を渡る。徹夜なのによく頑張った。


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