top of page

やっぱり公務員にはなれなかった

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

私の大学での専攻は林業だ。当時はそのキャリアを活かすため林業職の公務員になるつもりでいた。それを覆してくれたのが、折に触れて書いてきたアルバイト先の造園の社長だ。バカだクズだボンクラだとけなされる一方で、「おまえは組織勤めには向かない」、「公務員にでもなったらすぐにノイローゼになる」、「自分で商売をやるしかない」と散々言われ続けてきた。


どうしてそう言われるのかがわからなかった。社長も「見りゃわかる」としか答えてくれない。持ち前のひねくれ心で鵜吞みにはしないんだけど、陶酔している人からずっと言われているとそんな気がしてくるもの。いつ間にか公務員の選択肢はなくなった。そして紆余曲折あり過ぎて(笑)今に至った。


その間で職を変えるたびに、組織勤めが苦にならないばかりか、とりわけ雰囲気づくりの変幻自在さを重宝され、何かと評価されてきたものだから、公務員だって何だってやろうと思えば自分はやれるんだろうと内心は思ってきた。しかしこの度、やっぱり社長は正しかったなと。明らかに得心いかない主張を振りかざす同調圧力に対し、私には絶対的な拒否感があるのだ。しかし大組織や公務の現場ではそれはそれなりに付きものだろう。だから私には無理なのだ。このたびのコロナ騒ぎを受けてようやくわかった気がする。


社長は当時の私の何をみてそう思ったのだろう。自分で顧みる限り、当時の私には、あまりにも今の私の片りんはなかったはずだ。

最新記事

すべて表示

不甲斐なさと諦めと

大豆の色選掛けが、気温が上がった時間帯を選んで今日も淡々と進む。明日が大豆の検査。検査ロットだけは何とか間に合わせたい。でも今ギリギリどうかというところ。 寒々しい作業場から窓の外を見る。山陰の冬だ。子供の頃から慣れ親しんだ冬だから、冬とはこういうものだと思っていたつもり。...

病床の年越し

ここ数日はまたまた病床に伏せっている。すっきりと元気になったはずだったのに、あれあれ何かおかしいぞ、と気がつけば急性心筋炎。病院には行かんからもちろん見なし。でも症状からして間違いない。 不調が出てから気がつくまでの間に数日あって少し無理もしたし、目の前に住む方がまさにこれ...

復活の程度が半端でない

久々の更新。 今朝布団から出てみて、あれっ?と。体が軽いのだ。そういえば以前は朝ってのはこうだったような・・。もう記憶にないくらいに久しぶりの感覚。なんたって近年の私は、朝の起き立てが一日でもっとも疲れているっていう有り様だったから。こんな日が続かないまでも時々あるといいな...

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page