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アイガモロボは大成功だった

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 7月14日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月4日

朝から雨との競争。そして予想より早く昼前に本降りに。張り詰めていた気持ちが切れて、体が無性にだるくなり15時過ぎには帰宅した。明日も勢いで休もうかと思っている。


ところでアイガモロボについてずっと触れていなかった。上手く行っていることはついスルーしてしまう。そう、成果は素晴らしいものがあった。


対象区は50aずつの4圃場。前提として、すべてが砂気が強く作土が15cmしかなく、その下はサブソイラも刺さらないガチガチの基盤。優先する草はコナギとホタルイ。すべてで「除草代かき」を実施した。


「除草代かき」とは、民間稲作研究所が提唱した代かき法で2回代かきとか深水代かきとか呼ばれているが、呼び方のせいかどうも原理が正確に広く伝わっていない。ネット上で除草代かきという呼び方をしている人がいたので、これが伝わる気がして私もこう呼ぶようになった。


田植え順に、1枚目はこの代かきを(水位を)失敗したせいかロボの効果がいまいちで、みのるの駆動乗用除草機を1度入れた。


2〜4枚目は代かきは上手く行き、2枚目はロボのみ、あとはリスクヘッジで3枚目はロボ+みのるのブラシ除草機を1度、4枚目はロボ+みのるのブラシ除草機を2度入れた。


結果は4枚ともほぼ草を抑えることができた。ただメーカーが言うようにホタルイはそこそこ生えてしまった。しかし稲の生育を阻害しているほどには思われない。


ここで様々な考察が上げられる。まずはうちの圃場では当初の目論見通り、除草代かきとセットで効果があるということ。


また、除草代かき自体が草を抑えた、つまりロボがなくとも2〜4枚目では草を抑えれた可能性も否定できないこと。ロボを可動させない比較区を設けなかったので推測の域は出ないが、途中の観察の雰囲気ではそこまでではなかった

、つまりロボがなければそれなりに草が生えたのではないかと思っている。


さらに特筆すべきは、草を抑えた以外にも、稲の生育が過去になく良いのである。これは期待していたエチレン効果ではないのか。もしそうなら除草代かきの継続で草が年々減っていったとしても、ロボを投入する甲斐はありそうだ。これも比較区を設ければ良かったなと。来年はそうしたい。


(7月2日。ロボのみの圃場。)

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もう一つ、ロボの稼働時はシラサギが寄ってこなかった。そのせいか今年はちびガエルが多い。ロボを引き上げたらやってきて、オタマを食べ尽くして稲を散々踏み荒らしている。


そんなこんなで気に入ったので、来年は1台追加して、欲を出して大豆後にも使えないかと考えているところだ。大豆後は今のところみのるの乗用2回ですっかり完成しているし、除草代かきが難しいので発想がなかったが、乗用が2haで20時間かかっているのが気に入らないので何とか考えたいところ。そのくらいの時間は仕方ない、いや御の字ではと言う人もいるだろう。しかしこのうんざりする繁忙期を持続的にするには、飽くなき省力化が必要である。

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