アサガオはやっぱり悪魔の草よ
- 反田孝之
- 7月2日
- 読了時間: 4分
昨日の続きでアサガオの件。以前も書いたがもう少し詳しく。
このアサガオ、全国的に猛威を振るっているらしく、殲滅できずにたった一株でも残してしまうと、大量の種を落として翌年爆発的に増えてしまう。この点は他の草だってそうなんだけど、アサガオが厄介なのは、深いところからでも芽を出すし、大豆がすっかり覆った後もツルを撒きながら伸びてくるし、長期間にわたってだらだらと芽を出すから、化学農薬を使わない除草体系では駆逐することができない。そしてたった一株のアサガオのツルが広範囲の大豆に絡まって、大豆の生育を大きく阻害するどころか数年先にはすっかりアサガオ畑と化してしまう。さらには種が何年も地中や湛水環境下で生き続けるとのことで、田畑輪かんをしても、水稲時にはおとなしくしていて、畑に戻った時にまた芽を出すのである。
幸い大豆は枯らさずアサガオだけ枯らす除草剤があるらしいので、普通はそれで繁殖を防ぐらしい。
ということで、除草剤を使わない場合、手で取るしか方法がない。とにかく水際対策。鳥が種を落とすのか何なのか、株を見つけ次第どんな小さなものでも妥協なくすっ飛んで行って抜き取る。しかし見逃したりして一年でも種を落としてしまったら翌年からは悲惨を極める。ツルが大豆に巻き始めたら完全に取り切るのは困難。ツルが巻き始める前に抜いて回らねばならない。しかも長期間にわたってだらだら芽を出すので、しょっちゅう、さあどうか、1か月に最低1度は抜いて回らねばならない。後半は大豆が茂る。大豆の株元をかき分けるように目を凝らして探すことになる。だから広大な大豆畑なら見落としをなくすためにも他の草は徹底的に抑えておく必要がある。しかもこれを地中に待機しているアサガオの種がなくなるまで何年も続けなければならない。さらにはある年に一株でも見逃して種を落としてしまったら、また振出しどころか株が増える。
うちの広大な今田の圃場では、アサガオの洗礼を受け始めた圃場が一つだけあった。しかし幸いなことにごく狭い範囲に収まっている。と言うのも、一昨年の大豆の収穫時に、熟したアサガオが大豆に絡まっているのを発見したときにはすでに間に合わず、コンバインに飲み込まれてしまった。咄嗟にコンバインの脱穀を停止。道路に上げて掃除をした。それでも種はコンバインの隙間からいくらかは落ちる構造だし、すでに刈る前に落ちていたのもあっただろう。しかし種はその箇所周辺にしか落ちていないのだ。この狭い範囲だけ毎年上記の管理をすればいつか駆逐できるはず。これならできる。
(一昨年種を落とした辺り。去年200本くらい抜いたが、今年もまた生えてきた。でもこの辺りだけ毎月1回数年取り続ければ殲滅することはできるだろう。)

しかしこの度別の圃場で見つけたアサガオは、昨年が水稲だったから、一昨年の大豆作で気が付かずに種を落としてしまったものに違いない。あちこちで種を落としていたのか、代かきで広がったのかは分からないが、50aの圃場のかなりの範囲で発芽が認められる。50aの圃場の広範囲で、上記のような殲滅作戦を何年もするというのは、現実には無理だと思われる。
ということで、今後はこの圃場は大豆作は難しいだろう。もはやアサガオ被害を受けないために、またはアサガオの種子を増やさないためにできることは、ここでずっと水稲を作付けすることだ。しかしそうなると実際にはその両側、つまり同じブロックはすべて水稲にしなければならない。それはそれで頭を抱えるような悩ましい問題がある。
まったく大豆栽培にとっては「悪魔の草」だ。私のこの言いようを、尊敬する方から以前咎められたことがあったけれど、まあこれは仕方がない、当事者とそうでない立場の差だろうから。アサガオとは戦いしかないだろう。まあでも戦い抜くのは無理。とりあえず戦ってみて、無理を悟るだろうから、水稲に変える努力をするか、経営面積を思いっきり減らすか、農薬を使うか。何にしたって戦いなのだ。




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