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事務作業の度に田津の未来を憂える

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

この時期恒例の、田津地区の「中山間地域等直接支払制度」の事務作業を始めている。もう一つ田津地区で受けている「多面的機能支払交付金」とお金の動きがセットだから、合わせて取りまとめなければならない。


合わせて約140万円のお金を作業別、または田津地区の29人の構成員(耕作者)別に分配し、その根拠書類を作る作業。なかなか骨が折れる。がまあ、1日半あれば終わる。


しかし、大豆の調整作業も早く終えなければならない、草取りマラソンにも早く合流しなければならない、という中ではやはり痺れる。人間ゆとりがあるかないかで、同じことをするにもマインドがまったく違ってくる。しかも堤防ができることになって農地は死に体の運命にあり、この役回りにまったく意義が感じられなくなったからなおさらだ。


それでも事務作業はまだいい。何度も書いてきたように現場での作業負担が並大抵でない。それを思うと、中山間は来年まで、多面は再来年までで期の節目が来るから、そこで止めてしまうのも手。私がやらなければまず誰もやらない(できない)だろうから、田津は荒れるだけ荒れることになる。


密林化していた田津の遊休地を解消して往時の景観が戻ってから来年でちょうど20年になる。ちょうどよい節目かも知れない。田津地区は私のやる気と共に再生し、私のやる気の喪失とともに終焉するということだ。一時は「奇跡の土」を活かすべく「田津の星」を目指した私だが、すでに私にはどうにもできない。

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