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執筆者の写真反田孝之

人生最大の買い物で落ち着かない

実は先月くらいからふところが落ち着かない。単体としては私の人生でおそらく最大の買い物を決めたところ。それにしても3年前から出費がかさんで仕方がない。一つは洪水のせい。補助金や収入保険で助かったといっても当然プラスにはならないわけだし、この3年の総売り上げもあまりにひどい。


そしてもう一つの要因が、3年前からの大豆の収穫以降作業の自前化。委託できるものはなるべく委託するのが経営上有利ということを身をもって痛感している。何でも自前でやりたがる人は多いけれど、だいたい中期的に考えれば明らかに損だし、短期的、長期的でもケースバイケース。


うちの場合は、以前はやさか共同農場さんにすべて委託しており、「いつかは自前でやって欲しい」と言われていたのでそのつもりでいつつも、きっとかなり先のことになるだろうなと思っていた。そしたら突如として都合の良い補助金が湧いてきたもんだから、びっくりして締め切り1週間の間に半ば「なりゆき」的に設備導入の計画のための補助金申請をしたわけ。そしたら通って(笑)。以来、冒頭のこともそうなんだけど、その関連の出費が続いている。


この自前化については再々書くようにもう一つあって、秋の私の負担がちょっとあり得ないくらいに増えていることも大きな悩み。この負担については常時雇用を入れることでむしろそれをメリットに変えようとして目論んだことも、立て続けにやってきたド級の洪水のためにすっかり幻の構想と化してしまった。


もっとも自前化のタイミングとしては、後にも先にも使える補助金があれだけだろうと思われるので、成り行き上あまりに仕方がなかったのだと考えていて後悔はない。


ふところ具合に話を戻し、私は新規就農組だ。うちのように広い面積で機械をたくさん使って行う経営では機械の更新事情が経営上でかなり大きい。だから「食っていけるかどうかの判断は就農20年目にしたい」と常々言っていて、その気持ちに変わりはない。20周年の2024年に向けて、ちょっと前にはかなり有望だった。


そこに不安が入り込んできている。もちろん洪水のせい。こんな目に再々合っていて経営が成り立つのなら、全国の農業者はみんな楽に経営している。

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