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今田地区の内水の事情

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

このたびの河川の増水で、今田地区の樋門について聞いたところでは、一度は閉めたものの、内水の上昇の方が大きかったためすぐに開け、その後は常に内から外へ向かって流れていたため、結局その後樋門を閉めることはなかったと聞いた。


そうか、そうなったかと。そういう可能性があるとは思っていた。今田地区は集水域が小さいので雨さえやんでしまえば純粋な内水はあまり発生しない。しかし本流から堤防の隙間を通って沁み出す水量がそれなりに多いのだ。


ということは、堤防と樋門が機能するのは、今田地区までバックウォーターになるくらいに江の川が増水しかつ八戸川が増水していない、という状況のときだけということにならないか。江の川上流が未曽有の大雨で、かつ当地ではあまり降らない、というパターン。そうなる可能性は極めて低いだろう。


堤防から沁み出す水を止めるのは至難の業だろうから、ポンプで内水を排出するしかない。このたびポンプ車が待機していたので、ここまでは関係者は把握しておられることだろう。


それにしても、今田地区の排水路については設計が足りなかった。集水面積のみで排水路の規模が決められて堤防から沁み出す水を考慮されていないので、排水路は極めて小さく常に水が並々で流れる。


(ピーク頃。隣りの大豆畑の面と水位が同じくらいになっている。)


そのため3年前の洪水ではうちの大豆畑からの排水が効かず、水が4日間も溜まって大打撃を受けることになった。すでにこれについては対応策を行政から提案されているので、まあよい。そういうことも含め、要するに今田はあと何度かは増水を体験してみるしかない。

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