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体の衰えの悩み

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

この1年くらいは体の衰えをひたすら痛感する。かつて実感した30代後半の落ち込み以上の感じだ。


例えば近くの視力が急激に落ちた。いわゆる老眼。新聞の地が見えにくいとかならどうでもいいが、子供に刺さったササクレや魚の骨を取ってやるときが困る。これまでにも徐々に感じていたが、この1年は一気に進んだ気がする。まだまだメガネが必要なくらいにひどくなるのだろう。


それから記憶力。午前中来社された私より年配の取引先の社長さんが、立て続けの電話に対して次から次に細かな数字やネタを返されていたので感心してしまった。私も以前はそういうの得意だった。各社への見積金額は1円単位でスラスラ記憶していたし、作付けや収量のデータはほとんど頭の中に入っていたから、バイヤーさんや行政マンからの電話にも現場から即答できたものだ。


まあそういうのはかわいいもの。ついさっき酷いのがあって、返還したい農地があるので地主さんの承諾を得るため亡くなった地主さんの相続人を教えて欲しい、と市の担当さんに伝えたところ、なんとちょっと前に私自身が相続人に電話ですでに承諾を取っていることが判明した。言われてみるとそんな気がしてきて・・。直後はさすがにショックだった。ちょっと病的じゃないかと


でもまあ今ではただのイレギュラーだろうと割り切れた。それより問題は、何度も書くが、膝。4月の石見銀山街道の旅で発覚、8月に顕在化して重症化、サラシに頼って11月にはほぼ治り、年末からぶり返している。こういう仕事である以上、いくらかは付き合いながらやっていくしかないだろうし、無理をしなければ作業に支障があるまでのことにはならないだろうと思っている。


最大の不安は子供らを山へ連れていけなくなるのではないかということ。何をさておいても、子供を山へ連れていけない人生など考えられない。山へ連れて行かずに子育てってどうすればいいのだ!というくらいに。


このたびの膝痛は天の声としてもちろん謹んで受ける。問題はこれから。今をどう過ごし、これから先どういう人生を描くか。洪水問題とまったく同じである。


10月25日に長男と登った宮崎県最高峰の祖母山山頂付近の霜柱。下の子らにも見せてやりたい。


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