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  • 執筆者の写真反田孝之

大豆のせいで、苗代が悩ましい。

いつの間にか、2月。確かに、農閑期ではある。しかしタイミングごとがないというだけのことで、相変わらずやるべきことは多い。その一つが今期の計画。といっても近年はずいぶんと楽になった。栽培作物を減らしてきた上に、作付け規模や技術が固定化されてきたからだ。地域で受ける補助事業の事務仕事に慣れたということも大きい。せめて冬くらいはこうでなくては。


一つ頭を悩ませているのが、お米。今期からわずか50aを1枚ほど増やすというだけで、特に苗立ての都合が大きく変わってくる。これま大体3.5haまたは4ha規模で回してきたのは苗代の都合がちょうど良かったからだ。しかし大豆とのブロックローテーションには不都合があった。今度からこちらの都合を優先しようとする結果、苗代に頭を捻らねばならなくなっているのである。


(苗代 2022年3月)

具体的には苗箱枚数。苗代の都合では1250枚というのがシンプルで良いのだが、これを300枚くらい増やさねばならない。ただし株間を24cmにまで広げるならこれまでの枚数でも済む。現状で24cmは勇気がなくて、他のところでいろいろ悩んでいる。 大豆のブロックローテーションの必要がなければこんなことで悩む必要はなかった。しかし近年ここは重要課題になってきている。大豆作の外来雑草問題が大きくなってきたからだ。古くはホオズキ。新しいところではアメリカセンダンとアサガオ。このまま大豆を連作ばかりというのではかなり厳しい。 そこに転作補助金の厳格化の問題も絡んできた。これだけ広くやっていればさすがにこの補助金を無視するわけにはいかない。春季湛水でお米の食味の問題がクリアできている今、ローテーションのハードルは低い。やらない手はない。 ただし連作区、つまり自然栽培区は維持していく。今のところ圃場条件が良く、自然栽培を続けているのが連作11~13年目の1ha強ほど。ここに新規圃場を加えて最大3haの自然栽培区を確保したい。そうするともらえなくなる補助金も増えるが、人類や社会への私の責務としてここは続けていかなくてはならないと考えている。 新規圃場はおそらく大豆の連作に向いている。しかしやってみないと分からないから、向いていないと分かったら稲とのブロックローテーションに組み込むことになる。しかしそれだと自然栽培大豆は今の1ha強しかないことになって少し寂しい。私の持論である「面積」が欲しい。 ちなみにこれら連作自然栽培区の収量はこの度は反当135キロだった。連作を続けるかどうかの判断は100キロを境にしたいと今のところ考えている。じゃあ全部が100キロを切るようになったら全部やめるのか、ということはその時に考えたい。

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