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執筆者の写真反田孝之

季節外れの大雨を前に

今日明日の30時間で150mmという降雨予報を受けて、3日前は悩んだ。行きたかった会議も諦め、数あるやりたい作業の中で、悩んだ末にゴボウのトレンチャー掛けを選択。このたびの圃場でのトレンチャー掛けは絶対に土が乾いている時にやらねばならない。ただしこれは微妙な選択。トレンチャーを掛けた後にこれだけ降ったら、それはそれで悲惨な状態を招きそう。掛けても地獄、掛けなくても地獄なら、作業が進む方を選ぼうと。


それで今朝雨が降り出すまで、1分を惜しんでひたすら動いた。取りつかれるように動いてトンネル18棟分のうち、14棟分のトレンチャーは無事掛け終わった。残り4棟はリスク分散。ここは砂地でさらに水はけ抜群だから雨後の湿ってるときでいい。


すでにくたびれがピークのところでこんなことをやったもんだから、くたびれはさらにピーク。日中は頭痛がするし、夜中は苦しくて眠れない。もうピークがどこなのか、苦しみとは何なのか、よう分からん(笑)。でも今日、不思議と元気。溜まりに溜まったデスクワークを進めて気分が妙に明るい。死の前兆か。


悔やみネタとしては、本当は田んぼの耕うんもしたかった。秋のうちに何が何でもやっておきたいことは前にも書いた。しかしこの時期にこれだけ降ると年内はもう乾かず、できなくなる可能性が高い。というより、これだけ降ると田んぼには代が掻けそうなほど水が溜まり、稲わらが浮いて寄せられて悲惨なことになりそう。色選代ケチらなきゃ今頃間違いなく終わってたね。経営者だった頃が懐かしいよ。来年は戻る。


今朝の予報では190mmとトーンが上がっていた。と何と何と、今見たら210mmだと。え⁉上流の三次市も200mm!!朝は130mmだったはず。梅雨どきならまずいレベル。でも洪水注意報すら出ていない。今は大地が乾いているから大丈夫なんだろうと信じたい。


ところで、この写真。


私が世界遺産に指定している圃場。築堤のため4割がなくなることが決まっていて、このたびはそこでの最後の栽培。この20年で8度のゴボウ栽培をして、立派なゴボウを掘り上げてきた。こんなに素晴らしい土が一部とはいえ未来永劫閉ざされてしまうという現実に直面して、これまでこの土と関わってきた日々を思うと、この無念さをどう言ったらいいのかわからない。

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