top of page

実現したこと

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 2022年11月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年12月28日

20代後半で農業の道に飛び込んだ。その前に各地の農場を訪ね、農業者に会いに行った。その旅の中で、立派な自然農業者に限って際物扱いされているという現実を知った。なぜなのか。私なりに出した結論が、そういう農業者は経営面積が小さいからだ。それで心に誓った。自分は必ず自然農業で10haとか20haとかの面積で経営をする、と。 そしてそれは実現した。多いときに20ha、今でも16ha程度の経営面積を抱えている。そして若き日に思ったことは間違いではなかった。私にそれなりに「発言権」があるのは、間違いなく今のこの面積のおかげである。 もちろん面積がある私が偉くて、ない人がダメだというわけではない。両方が必要だということ。面積が小さい人ばかりでは相手にされない、広い人も必要ということ。広い人がいるから、小さい人も浮かばれる。逆に小さくてもしっかりやっている人がいるから、広いが粗放的な私らも浮かばれる。多様性が必要ということだ。 普及や啓蒙だって同じこと。毒舌で主張する人に対し眉をひそめて「あんな言い方ではダメだ」などという批判はただの自己満足。毒舌がいるから穏やかなあなたが浮かばれるのだ、ということに気が付かなければならない。その逆もまた然り。 面積、年齢、成り行き、いろんな要素があることだろうが、思わぬところから頼りにされることがある。52歳。もう十分生きた。残りの人生は、屋台骨である経営はしっかり守りつつ、裏でこそこそと(笑)自分の目指す社会に向けて可能な限り汗をかいていきたい。


(2012年の今田地区。7haから始まって、来年は12ha。ここに投入される肥料は全部でわずか30キロ。)


最新記事

すべて表示
みんないなくなる

いろいろあって、更新がまた数日あいた。近所に住む叔母さんが急逝されたのもその一つ。 心臓に絡む突然死らしい。そのことを早朝に親父から電話で聞いた折、ふとスマホの着信履歴を見ると地元の番号が。そこですべて理解。マナーモードで気が付かなかった。気がついてあげれればよかった。...

 
 
 
「すべてのことには意味がある」

この冬一番の低温。予報では当地の最高気温は0度くらい、でも実際には1度はありそう。大豆の調整作業がようやく昨日すべて終わり、今日から機械の整備に入ろうとしたけど、こんな低温の日には機械をいじりたくない。草取りマラソンも低温が過ぎると甲斐がない。というわけで相変わらず溜まりま...

 
 
 
不甲斐なさと諦めと

大豆の色選掛けが、気温が上がった時間帯を選んで今日も淡々と進む。明日が大豆の検査。検査ロットだけは何とか間に合わせたい。でも今ギリギリどうかというところ。 寒々しい作業場から窓の外を見る。山陰の冬だ。子供の頃から慣れ親しんだ冬だから、冬とはこういうものだと思っていたつもり。...

 
 

Comments


Commenting on this post isn't available anymore. Contact the site owner for more info.
    bottom of page