昨日書いたように、遅れを取り戻すことに必死になることは仕方がない。しかし作物をよりよく育ているという肝心の視点を忘れてはならない。そのためには手間を増やすことだって厭わない割り切りもいる。
4月15日に書いた転作田の不安。実はすでにかなり安心している。というのも、そのわずか2日後に手間をたっぷりかけてリカバーしたからだ。サブソイラを同じ筋にもう一度かけた。サブソイラを1度でもかけた跡は、それがたとえ浅くてもすぐに乾く。わずか2日後でも今度はしっかり最深でかけることができた。
ちなみにちょっと不満があって、始めから2回掛けするつもりがなかったから、1回目も弾丸をつけてしまった。1回目は外した方が穴が安定する。
ただでさえ時間がないところに、悩みに悩んで2回掛けをしたわけだ。しようが、しまいが、どっちにしても経営全体でプラスとマイナスがある。そこをどうするかが、判断。
連日の疲れから、ついつい「しない」方に気持ちが向く。しかし常にそれではいけないと言い聞かせる。疲れを無視して、是々非々で動く。禁欲主義。共感できない人もたくさんいることだろう。しかし作物や土にとっては、私の疲れなど知ったことではない。こんな視点でも、農業経営や人生は奥が深い。
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