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執筆者の写真反田孝之

息子が作る詰め将棋がよくできている

昨年末くらいから中1の長男が将棋にはまっている。ただはまり具合がちょっと変わっていて、負けたときが嫌とのことで私とはほとんど指さない。もちろん学校でもやっていない。


じゃあ何をやってるのかと言えば、少し前までは定期購読を始めたばかりの月刊「将棋世界」掲載のプロの棋譜をひたすら並べていた。解説を読むわけではなく、ひたすら棋譜を盤上で追うだけ。4枚落ち(飛角香落ち)で私よりまだ弱いくらいの棋力だから、解説なしでプロの指し手の理解は無理。


最近では一人将棋をやっている。はたからさりげなく見ていると、1手1手はあまりにでたらめなんだけど、盤面をパッと見る限りではいかにも本番の将棋にありそうな様相になっている。


そして以上のようなことを、寝食以外の時間をほとんど費やしてやっている(笑)。朝の登校前の空いた5分間でもう将棋盤の前に座っている。勝負をしたいのにやってもらえない私にとって、実に不思議で仕方がない。


という中で感心していることがあって、詰め将棋を最近作るのだ。分かる人は分かるだろうが、詰め将棋を作るのはそう簡単ではない。私も煽られて挑戦してみるけど、それなりの美しさがあるものはせいぜい3手詰め程度で、5手以上になるとしょうもないのしか作れない。しかし彼のはそこそこよくできている。


この3日で作ったものを載せてみる。


これは9手詰め(持ち駒:銀)。馬を角にすると11手詰めになる。後日自分でも気が付いたらしい。


これは5手詰め(持ち駒:金2)。


これは7手詰め(持ち駒:歩)。


ちゃんと、捨て駒、開き王手、成らずなどの要素が入っていてそれなりにきれいなことが分かってもらえるだろう。俺より4枚以上弱いのに、詰め将棋を解くのも俺より遅いのに、なんでこんなの作れるんだ~。やってみるけど、俺には無理。不思議くんの本領発揮だ。


ちなみに完成度は確かだ。パソコンソフトで確かめたらちゃんとできていた。心得のある人はぜひ挑戦してみて。

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