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  • 執筆者の写真反田孝之

我が家にいる生き物の話

我が家は推定で築160年を超える古民家だ。だからまあ仕方のないことに、いろんな生き物がいる。


一番メジャーなのは何といってもネズミ。これまでにいったい何匹捕獲したことか。


困るのはシロアリ。一度駆除したが、5年の保証期間が切れるころに、無料の定期点検だといって床下に潜りにきて、どうやら新たにばら撒いていったらしい、その直後からまた発生するようになった。やられた、そこまでは読めなかった、と悔やんでもどうにもならない。風呂回りが徐々にきしみ始めている。


数年前には、居間の真ん中に置いたテーブル、これは日常の食事にも使うもので、その中央のガラスとの隙間に、毎年のようにガの幼虫がサナギを作って羽化していた。いったい何を食べているのか、今年も無事に育ったなあ、とご機嫌で眺めていたところ、意外にも家族の評判が悪い。今では隙間を埋めたのでいなくなってしまった。


風流なのもいる。数年前に1匹の迷いボタル。部屋の中をあっちからこっちへと浮遊する姿は何とも趣があった。


大きなやつとなると、あれはいつだったか、まだ幼かった長男が廊下の奥を見ながら「なんかいる」と。まじか、お手柔らかに頼むぞ、とそっと様子を見に行こうとしたところ、「バッ」と何かの物体が凄い速度で我々のそばを一瞬で駆け抜けて玄関から出ていった。猫だった。


だんだんやばいやつを。これもいつだったか。障子と壁の隙間から、大きく立派な蛇の抜け殻を見つけたことがある。私がまだ幼い頃、押し入れに蛇がいるのを見つけて、当時は川越駅前に住んでいたので、母が駅長さんに頼んで捕獲してもらったという記憶が蘇ってきて懐かしかった。まさかマムシではないだろうから、どうだこれは一つ友達に自慢してやれと子供らに言ってやったことが、冗談でなくなった事件が昨秋起こった。


ウンコしてくる、とトイレに行った次男が、戻って来るなり、「さっきトイレに行くときに廊下に蛇がいた。戻って来るときはいなかった。」という。マムシだったかと聞くが、違うんじゃないかという。そして廊下の障子の裏に隠れてた奴を見つけてたまげた。マムシではないか。ついにマムシまで入り始めたか、などとぼやきながら捕獲。可哀そうだが庭にそのまま離すのも不安なので、死んでもらった。


(すのこ板で押さえつけて、火箸が来るのを待つ)


当然のように、「なんで見たときにすぐ教えないのか」と、みんなで次男を責める。しかし「ウンコが漏れそうでそれどころじゃなかったんだよ~」と。この騒動は爆笑で幕を閉じた。

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