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執筆者の写真反田孝之

最後は国見岳、釈迦岳

夏休みジャイアントの最後は、熊本県最高峰の国見岳(1739m)。長男と次男との3人で、立山から戻ってわずか10日の後のことだ。


国見岳の特徴は、何といっても登山口までのアプローチが遠いこと。しかも道が狭く、悪い。運転に慣れている者でなければかなりハードルが高い。


もう一つが、登山口から山頂までもそれなりに遠いこと。近くて便利な登山口は近年の大雨のせいで使えなくなっていて、その他のルートはすべてそれなりに遠いのだ。今回選んだルートは、往復の距離14.4km、累積標高差1265mで、この両方が次男にとっては今までで一番の山となる。私の足もガタガタだし、長男は部活を止めて久しい上にしばしば不思議な具合の悪さを抱える(笑)し、それぞれに不安を抱えて、しかしながら気分は洋々と、猛暑の九州南部へ向かったのである。


登山口で、車とテント泊。



5時出発。このとき私の右膝に軽い痛みが。




30分くらいしたら長男の調子が悪くなり、進まなくなった。朝飯にうどんを食ったせいだと、本人談。山火事跡らしいところで大休止。



次第に復活して、涼しくて気持ちの良いブナの尾根道を。ここでブナ林に会えたのは意外だった。ただしシカの食害がひどい。



そして大木がいたるところで根こそぎ倒伏している。



さらに太尾根の地面が乾いてひび割れている。こんな光景は初めて見た。


以上の一連の状況は、シカの食害だけではなく、山腹や麓の開発に一因があると言われ始めている。しかし、シカの食害が大きな理由の一つであることは確かだろう。倒伏した木々の下には、稚樹の1本すら育っていない。行く末が恐ろしい。



山頂。



南の方角、市房山(1721m)方面を望む。


あいにく遠くは見通せなかったが、気温を始めとして状況は快適そのもの。ラーメンを煮て、下山の途に就いた。


しかしここからが大変。私の足がいつものガクガク、そして右膝に確かな痛み。長男はなぜか耐えられないくらいに首が痒くなったらしく、麓の沢の水で洗うまで難儀をしていた。汗疹だと、本人談。空荷の次男が元気そのものなのが救い。


ところで山で出会った人は、何と、わずかに1人だけ。お盆休み期間中だというのに! これだけのボリュームと箔がありながらも人のいない山は珍しい。



翌日は帰り道がてらに、福岡県最高峰の釈迦岳(1230m)を拾っていく。登山口からわずか5分。



長男の都道府県最高峰(地点)巡りはこれで21座目となって、全部で43座あるので次で半分越えとなる。しかし九州本土、中国、四国はすべて終わったから、遠くなるこれからが大変である。


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