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甲斐のないことをやるということ

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 2021年9月17日
  • 読了時間: 2分

洪水で壊滅した1枚の大豆畑を、昨日トラクターで潰した。


洪水前日の写真もちゃんと撮ってある。


これまでに栽培途中のものを潰したことは、もう数えきれないほどある。それはこの度の様に洪水由来のものもあるし、ゴボウなどは洪水と関係ない場合も多い。つまり洪水のなかった年でもどういうわけか育たないという時があって、特に春まきゴボウについて、もうこれまでに何度となく生育途中で潰してきた。


しかし昨日。潰しながら、どうにも精神状態が尋常ではない。女房が暑い中で何日もかけて草取りをやったゴボウ畑を私がトラクターで一瞬で潰すということも何度かやってきて、この時だって辛さはひとしおだけれど、今回はその上を行く。未来がないためだろう。


農業の駆け出しのころ面食らうことが2つある。1つは、自分の思うようにならないことが多いこと。もう1つは、やった甲斐がないことが多いこと。農業を続けていればこういうことは減りつつも、すっかり当たり前のこととなり、ある意味で鍛えられるわけだ。甲斐のないことを平然とやってのける覚悟があること。一人前の農業者とはそういうものかもしれない。 であるのにこのたびのこの辛さ。よっぽど滅入っているのだなあと自分を眺めてみる。まあいい。滅入っているならとことん滅入っておく。出口があるかないか分からなくても滅入っておく。「自然を愛し運命に従え」という座右の銘。 こいうやって自分を他人事のように外から眺められる性格が便利で良い。さて、これはどこではぐくまれたのか、修業中にか、などと考えてみるが、いまいち分からない。

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