昨日、とある納品先で立ち話。彼が言うには、米、麦、大豆が全然足りないと。それを聞いた瞬間、興奮が湧き上がった。いやいや、うちはもう駄目なんだよ、今ので手いっぱいなんだよと、すぐさま自らで打ち消す。増産へのロマンはすでに私の本能なんだな。
単に憧れレベルで好き放題言ってもよいという前提で、私が今一番やりたいことは何かなあと妄想してみると、やっぱり大規模の作物生産ということになって、例えば、ゴボウをこれまでの2倍の規模でやり、50haもの水田で、稲、麦、大豆をやり、もう一つおまけで谷津田でレンコン栽培、という具合になるか。もちろんスタッフは必要。すべて自然栽培は無理だから、最低でも低投与有機で。と書いているだけでゾクゾクする。もう他のどんなこともつまらない。
お、目が覚めた。いい夢を見た。
すでに齢50を過ぎ、自分にできること、できないことが「ある程度」分かるようになった今、やみくもに理想を求めることはしない。しかしね、あくまで「ある程度」しかわからないわけだから、もしかして念じていれば化けることもあるかもしれないと思うのは、すこし幼稚だろうか。もちろん上のようなことは念じないよ。もっと現実的なことを。
それにしても農業を志す若者が減っているというのは、私に言わせればさっぱり理解できん。誰にでもできるものではないのは確かだし、素養のある若者が減っていることは間違いないだろうから勢いだけで志せとは言わない。でも素質のある人にはどんどんやってもらいたいね。こんなに楽しいのに。
私の今の気持ちを歌で表すなら、動揺の「月の砂漠」かな。ま、若いころからずっとこれなんだけどね(笑)。
『月の砂漠』 作詞:加藤まさを 作曲:佐々木すぐる
1 月の沙漠をはるばると 旅の駱駝(らくだ)がゆきました 金と銀との鞍(くら)置いて 二つならんでゆきました
2 金の鞍には銀の甕(かめ) 銀の鞍には金の甕 二つの甕はそれぞれに 紐(ひも)で結んでありました
3 さきの鞍には王子様 あとの鞍にはお姫様 乗った二人はおそろいの 白い上衣(うわぎ)を着てました
4 広い沙漠をひとすじに 二人はどこへゆくのでしょう 朧(おぼろ)にけぶる月の夜を 対(つい)の駱駝はとぼとぼと
砂丘を越えてゆきました 黙って越えてゆきました
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