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給食と検便

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

2~3年前から年間でわずか1日限定でゴボウを供給している某市の給食センターと電話で打ち合わせをしていたら、検便を求められてビックリした。いくら何でも明らかにやり過ぎだろう。


「回避しうるリスクと失うもののバランスが悪すぎる」というのはコロナ騒ぎで呆れたこと。また「何かあったらどうするんだ症候群」というのは近年のうんざりする傾向。この検便の件って、これらの最たるものではないだろうか。誰が発案して、誰らが認めたのだろう。その経緯が知りたい。


給食センター側がJAにマージンを払う納品ルートを取ることで、とりあえずは納品を承諾し、検便からは免れた。だが本音では、そんな決まりごとがあるなら提供はしない、と啖呵を切りたくなるようなことだ。だって世の中がどんどん窮屈になっていくじゃないか。


でもこの「世の中の窮屈」という概念。なかなか理解してくれない人が多い。だから「検便くらいいいじゃないか」と言われかねない。


昨日の帰宅後、家族にこの事情を話したら子供らがバカうけ。「お父さん、また冗談言ってるんだろ。」と言われる始末。「冗談じゃないんだ。いいかこういうのには絶対迎合するな、覆す気概を持て。」みたいにまじめに話してしまったが、本当は、「人を縛って、縛られて、快感を感じていてはだめだぞ。たまにはいいけど。」くらいのことを言いたかった。でもさすがにまだ幼な過ぎる。

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