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  • 執筆者の写真反田孝之

続・自然栽培水田の変遷の成り行き

自然栽培稲作圃場の変遷の成り行きの続きを。


今年から自然栽培稲作用にした圃場(というより平均2haごとのブロック)は、12年前の大区画化圃場整備以降、大豆を8~9回、稲を2~3回作ってきたところである。そしてこの間1粒の肥料も入れていない。数あるブロックの中でここにしたのは、お米を作った時の草の程度が常識的だったことと、耕盤が平らで安定していることがまず挙げられる。除草機をタイミングよく使えばまず草で困ることはないだろうと。


もう一つ間接的な理由があって、ここは大豆を作るには水はけが悪すぎるのだ。全圃場の中でもっとも大豆栽培に苦戦する一角である。実は一方でここで自然栽培稲作をするデメリットもあって、それは作土が15㎝しかないこと。その下はサブソイラもミニバックホウのバケットもまったく受けつかない固い岩のような耕盤である。そのせいで水はけが悪い。かつて10㎝しかない圃場で呆れてやめたというのに、15cmならどうなのかということを思わないわけではなかったが、それでもここでお米をやるしかないと思うしかないほど、大豆栽培での苦戦がひどかったのである。


これまで吸収力の強い大豆を長年作り続けたことで、土の中の余分なものはほとんど抜けているのではないかと思う。あとは大豆自身が作り出した何ものかを抜いていくだけだ。


こうして始まった今年からの自然栽培圃場。一部で手が回らなくてひどいことになったところがあるものの、今のところは大方順調である。これについては次回触れたい。


なお、かつてチェンジした圃場は今どうかというと、作土が10㎝未満だったところは、お米と大豆の輪かんをして以来、この浅さでも双方がよく育っている。草が意地で生えてくる30番台は今年初めて大豆を作付けし、大豊作の予感である。ここは当面大豆を連作していれば、土の中の何ものかを大豆がより抜いてくれることだろう。


稲と大豆の輪かんでは、自然栽培とは呼べない。施肥をしていないというだけの、ただの無肥料栽培であろう。セオリーから外れているとしても、そこをしっかりと自覚した上で、圃場を活かし経営に活かすためには、これもまた必要なことではあるまいか。またそのおかげで今田地区の農地利用の可能性が広がるのであれば、将来的に新規営農者の入植に大変有利になる。

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