top of page

自然栽培向けの土づくりの難しさについて

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 2021年3月10日
  • 読了時間: 1分

以前「土づくりの最大の視点」というタイトルで書いた。その補足の意味もあるし、また自然栽培に対する私の姿勢をやみくもに崇拝したり、逆にお粗末だと思いたい人たち向けに書いてみる。


自然栽培に適した土はどうやって作るのか、なんていう問いになかなか簡単な答えは見つからない。全国には先駆者がそれなりにいて、彼らから学ぶというのはもちろんあり。だが、そこには土質や環境の違いという大きなハードルが横たわる。


今日は春まきのゴボウの種を蒔いた。土質は砂壌土。とはいえ2/3は「砂土」に近い。田津地区でこういう畑は多いのだ。そして経験上こういう畑では自然栽培が難しい。


また土を何とか改良しようと思っても、砂土に団粒構造を作るのは至難の業。そして洪水でたびたび冠水するため、そのたびに土中の空隙がなくなる。洪水の後に乾いた畑を掘ってみると、ただの硬く締まった砂である。


だからこの田津の大部分の畑では先駆者たちが言われるような土づくりの方法ではおそらくだめ。違った視点で見て、違った手法を取る必要があると思っている。つまり田津スタイルだ。


ということを数年かけて知った。今はいろいろ実践し考え始めた段階。あと20年やれるか30年やれるか知らないが、死ぬまでに一つでも多く発見が欲しい。


最新記事

すべて表示
多面と中山間はやめる方向で

またまた更新が滞った。ここ数日は耕うんday。田んぼは代かき前の仕上げが終ったし、転作田は春以降の1回目がようやくついさっき終ったところ。 同時に耕うんをしながらずっと考えていることがあって、「多面」と「中山間」の継続をどうするかについて。...

 
 
香西さんから教わったこと

前回、香西さんから教わったことについて『補助金目当で方針を決めてはならない、単価の低い作物を選べ、農産加工に手を出すな、怖いのは「くたびれ」』と書いた。これについて参考になる人もいるかもしれないのでザックリ触れておきたい。 補助金目当てはいけない...

 
 
釜瀬さんからいろいろ聞いている

釜瀬さんが亡くなられて早2か月半が経つ。何度か一杯やった中で、行政であっても人を活かすことが一番大事なのだ、ということをよく言われていたことを思い出す。つまり行政は「組織の論理」や「個人の偏狭さ」がはびこる世界だがそれではいけない。自分は他人から好き勝手に言われるが、常に世...

 
 

Comentarios


Ya no es posible comentar esta entrada. Contacta al propietario del sitio para obtener más información.
    bottom of page