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執筆者の写真反田孝之

自然栽培向けの土づくりの難しさについて

以前「土づくりの最大の視点」というタイトルで書いた。その補足の意味もあるし、また自然栽培に対する私の姿勢をやみくもに崇拝したり、逆にお粗末だと思いたい人たち向けに書いてみる。


自然栽培に適した土はどうやって作るのか、なんていう問いになかなか簡単な答えは見つからない。全国には先駆者がそれなりにいて、彼らから学ぶというのはもちろんあり。だが、そこには土質や環境の違いという大きなハードルが横たわる。


今日は春まきのゴボウの種を蒔いた。土質は砂壌土。とはいえ2/3は「砂土」に近い。田津地区でこういう畑は多いのだ。そして経験上こういう畑では自然栽培が難しい。


また土を何とか改良しようと思っても、砂土に団粒構造を作るのは至難の業。そして洪水でたびたび冠水するため、そのたびに土中の空隙がなくなる。洪水の後に乾いた畑を掘ってみると、ただの硬く締まった砂である。


だからこの田津の大部分の畑では先駆者たちが言われるような土づくりの方法ではおそらくだめ。違った視点で見て、違った手法を取る必要があると思っている。つまり田津スタイルだ。


ということを数年かけて知った。今はいろいろ実践し考え始めた段階。あと20年やれるか30年やれるか知らないが、死ぬまでに一つでも多く発見が欲しい。


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