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読書をして失うものは何か

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

この1年くらいでトイレ以外でもコンスタントに読書ができるようになった。つまり居間で。子供らが大きくなったおかげだ。


最近は生前に母が読んでいた本を、実家から持ち帰って読んでいる。これがまた面白い。昨日まで読んでたのは三浦綾子の「塩狩峠」。長野政雄を始めて知り、興味のなかったキリスト教や宗教について考える時間を持った。


夏目漱石の「こころ」や山本周五郎の「長い坂」なども然り。やはり本とは他人が勧めたり所持するものを読むに限る。読書の意義を考えるとき、自分が選んだ本ではそれが小さいんじゃないか。そもそもこんな名作たちを絶対選ばないし。


と今、さらりと意義と言ったけれど、読書をして得るもの失うものは何だろうか、ついいつもの癖でそんなことを考える。得るものはまあいいとして、失うものは単に読書のための「時間」だけではあるまい。


そしたら今朝、トイレで養老孟子の「読まない力」という本を開き前書きを見た。朝の時間がない時(笑)だったからななめ読みだったけど、ちゃんと失うものについて書いてあった。でバーっと眺めたら、本は読まない方がいいんだと。ますます読みたくなるじゃねえか。


もっともこの本も以前読んだはずの本。何も内容を覚えていない。読書って怪しいよな。


本と言えば、アマゾンに書評を書いてくれと友人著者からもらった本がある。ちょっとした専門書のため、


これまた斜め読みしただけで、書かないままでもう何年も経ってしまった。しかし忘れてはいない。そう遠くないうちに読んで必ず書く。


それと今思い出した、津和野の田中山太郎(仮名)氏の落とし本を預かっていた。本人はそのうち取りに来ると言ってくれるが、私としては面白そうなのでちょっと拝借して読み終わったら送るつもりでいた。すっかり忘れていた。そろそろ2年も経つ。

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