top of page

長い粒が多い・・

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

くず大豆の「再」調整作業を開始。


調整作業は、大豆の粒は「形がまん丸に近いほど見かけもきれいな傾向がある」性質を利用して、まずはまん丸に近い粒を機械で選り分ける。同時に、粒の直径ごとに大、中、少の3種類に分ける。次に黒や紫に色がついて汚い粒を弾いてくれる色彩選別機にかける。これで販売用の大豆の出来上がりだ。


再調整作業とは、始めの工程、つまりまん丸でなくて「くず」として弾かれた大豆たちの中から、機械の選別程度を甘くして、次に丸に近い粒を拾い上げる工程だ。当然、形がより悪いので粒の色もより汚い。そこでこれまた程度を甘くした色彩選別機にかける。そうすれば、味噌などに加工に問題ない程度の粒になるわけだ。


今年はくずが大量にある上に、見かけのきれいな粒がたくさん混じっているので、再調整でそれなりの量が取れると期待していた。が、やってみて、そうでもない。色がきれいなんだけど長楕円体という粒が多いのだ。逆に色は汚ないんだけど丸に近いという粒も多い。それで再調整でも弾かれる粒が多い上に、色もいつもより汚いということになっている。期待があっさりと裏切られ、わずかでも売り上げを上げようという努力にあっけなくダメ出しを食らった感じだ。


(きれいな粒がたくさん混じっている。ただし形が長い。)


愚痴りながらも、常に「次」を考える。異常気象だから仕方がない、などと呑気なことを言っていられる立場にはない。次が始まるのは5か月後、結果が出るのは1年後だ。それまでジッと耐えて、来年の今ごろはいい思いができるようにしたい。

Comments


    bottom of page