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次は立山

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

相変わらず、暑い。暑いのは一昨日までになるはずだったのに、明後日までに伸びた・・。


こんな時だから夏の涼しい思い出に触れたい。山旅の続きだ。


次は立山(3015m)だ。都道府県最高地点巡りをしている長男にとって、富山県の最高峰かつ未経験の3000m峰は、以前から注目の山。しかもその標高の割に登山口からの標高差が550mしかなく簡単に登れる。それでこの度は小1の娘も含め家族5人で行こうというのである。


こんな山への足を遠くしていたのは宿泊の問題。家族で行くとなると装備が足りないのでテント泊というわけにはいかず、山小屋の予約を取らないとならない。しかし何日も前から予約を取って、もしその日が天気が良くなかったらどうするのか。しかも山なんだからスカッと晴れなければ甲斐がない。まあそのことは直前に改めて考えるということにして、辛うじて空きのあった中腹の「一の越山荘」に思い切って予約を取った。


中腹での一泊は娘にとっては都合も良い。登山口からの標高差をほぼ半々に分割できるからだ。わずか550mといっても、リスクは小さければ小さいほどいいし、その方が娘も楽しめるはず。私自身、3000m級は30年ぶり。子供らにもあの世界を見せてやりたい。あとは天気次第。


そして果たして、開けてびっくり玉手箱(笑)。私の人生一!というくらいの最高の登山日和となったではないか。




登山口である室堂平から立山をバックに。この室堂平がすでに標高2400mで、西日本のどこ(石鎚山)よりも高い。立山の右下鞍部にこの日に泊まる一の越山荘がかすかにのぞいている。



一の越までの道



この日泊まる「一の越山荘」。標高2700m。昨年長男と登った白山(2684m)より既に高い。



実は私にとって人生初の有人小屋泊。いつもテントか無人小屋だったから。よくある山小屋よりはかなり贅沢で、家族で一室で快適だった。空気が薄いせいか長男が少し体調不良。



一の越からの景色。槍ヶ岳が分かりやすく見える。実は富士山も山頂がぎりぎり見える。



夕べの山荘と翌日登る雄山(2992m)



室堂平をバックに。雲海の向こうに海、そして能登半島。 娘、何を思う。




明朝、気温10度。風速3m。寒い! 山荘にはストーブが焚かれる。山荘に荷物を預け、雄山へ向かう。




娘はどんどん走って登っていくし、長男の体調も徐々に戻ってきて、雄山山頂までは順調。しかしここで娘が急に気分を損ねて一悶着。泣きながら歩かせ、何とか最高峰の大汝山(3015m)へ。


娘もこの後、背後の岩によじ登って記念撮影をしたら機嫌を直してくれた。




山頂からの360度の眺望を、右回りで。


かつての難攻不落の山、剱岳(2999m)方面。陸地測量部のエピソードに思いを馳せる。




かつて登った白馬岳(左方)。右端の鹿島槍ヶ岳との間の向こうに見えるのはたぶん妙高山など。




雲の向こうに見える右端が浅間山。




眼下に黒部湖。遠くに富士山。その左側が八ヶ岳連山。右側が南アルプス。




左端から、かつて歩いた燕岳~大天井岳~槍ヶ岳(中央より左の尖峰)の縦走コースが見える。その途中に向こうに見えるのが中央アルプス。中央より右側の尖峰が笠ヶ岳。その左の向こうに御嶽山、さらに乗鞍岳。




ちょうど薬師岳と重なって見にくいが、さっき登ってきた雄山山頂が左に見える。彼方に昨年登った白山。




登山口の室堂平。右に大日三山。富山湾の向こうに能登半島も見える。




ぐるっと一周。



という具合に、これほどの展望というのは滅多にないのだ。「立山にもう何十回と通ったがこんなに見えたのは初めて」と会話をしている人もいた。お茶を沸かし、たっぷり1時間も絶景を楽しんでから、下山の途に就く。





すっかりご機嫌になった娘。長男が6年かけて徐々に標高を上げてきて感慨深くいるのに、娘はいきなり来てしまった。6歳なら忘れちゃうかな。いつかまた来い。次男はすっかり安定感がついた。


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