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  • 執筆者の写真反田孝之

盲腸騒ぎ

今日は末っ子が楽しみにしていた保育園の親子遠足。なのに出発してしばらくして女房から、娘が腹痛のため戻ると電話が。これまでにないくらいに痛がったらしい。​送ってくれた先生と女房の話では盲腸の疑いがないかという。急いで病院へ連れて行った。


結果は原因不明。盲腸でなくて良かったのと、原因不明でまたこれから思いやられそうなのと、思いが交錯。事務所で昼飯を食う今、痛みは少し落ち着いたらしく、目の前でパソコン動画を見ながら遠足で食べるはずだった弁当を無邪気に食べている。


冷めた言い方をすれば、この間2時間の作業中断は、痛い。たった2時間のロスと我が子の心配を天秤にかけるな、とお叱りを受けそうなものだが、自営業というか商売というか、責任を直接的に抱えた生き方をしていれば、こんな感覚になるものだろうと思う。うちの両親だって、私の子供の頃にはこんなノリだった記憶がはっきり残っている。それで子供心にも、こういう生き方のある意味大変さは伝わり、体で学んできたのだという気がしている。


そういえば1か月半前のこと、年に一度の集落のお祭りの「権現さん」で、祭典が始まる直前に次男が足の裏にササクレが刺さって痛いというので、すぐ近くの自宅に戻って抜きにかかったということがあった。その祭典で私はそれなりに遇してもらえる立場なので、本来いないとまずい。案の定、女房から「まだか」という電話が入ってきた。ようやく取り除いて戻ると神主さんがちょうど帰られるところ。みなさんに不礼を詫びることになった。


時間がないので端折る。ようするに子供がいて良かったなあと。この子らが、致命的な苦労をしなくていいような世の中に繋げていきたい。

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身内の不幸が続く。先月は女房の祖母、96歳。このたびは近所に住む私の叔父、81歳。ともに悪くなってからが早かった。 人が自宅ではなく病院で死ぬようになってから死は我々から遠い存在になった。現代ではその遠くなった死について、かろうじて考える機会を与えてくれるのが通夜の際の坊さんの説教だろうと思う。好き嫌いというとはばかられるが、このたびのお坊さんは地元中学で教鞭をとられていた方だから説教も分かりよく

養老孟子氏がまた本を出されていたらしい。そこからのダイジェスト記事。 「日本の少子化が止まらない本当の理由」 子供がただのノイズになっている、ということを始めとしてこの記事内容は、氏がこれまでに繰り返し著書で述べてこられたことだ。氏の主張は、私が農業、とりわけ自然農業をやっているせいだろうか、共感し合点がいくことが多いので、これまでにも数冊読んできた。読んでない人にはせめてこのリンクの記事は読んで

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