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  • 執筆者の写真反田孝之

イノシシを獲ることは最大使命

今朝、檻に2頭。これで私が把握する田津に住み着く9匹はすべて獲ったことになる。まさかわずか2週間でこんな成果が上がるとは思ってもみなかった。


昨年に田津を徘徊するイノシシが激増し、うちも含め田津のみんながホトホト困っていたということは当然ある。だが、何が何でもイノシシを駆除したかったのには、うちにとってはもっと具体的な理由があった。


それは大豆に関して。昨年田津で栽培を復活した。そして今年は収量が激減傾向の渡地区の作付けをやめるため、田津での大豆を増やす計画だ。そこで障害になるのが電気柵の管理の手間。今のようにイノシシが多くては種まき時から電柵を張る必要がある。しかし播種から収穫までの間ずっと柵を張っておくのでは線周りの草刈りの手間が膨大になるし、洪水時には撤去が必要なため大変面倒なのだ。


そこでできれば莢がつき始める9月くらいに電柵を張るようにしたい。そうすれば、草刈りの手間がわずか1~2度で済む上に、洪水のリスクも大幅に減る。


というよりもむしろ、9月からの電気柵設置ができないのなら大豆栽培はやめようとまで考えている。そうなるとゴボウだけでは田津の農地を使い切ることができなくなり、さらに農地を返還しなければならなくなる。つまり今頑張っているイノシシ捕獲は、田津の農地利用と景観維持のための最大使命なのだ。


(3月19日の田津)


ひと冬の間にたったの1頭しか獲れなかったので、実はちょっと前まで大豆の作付けの大幅な縮小の覚悟をし、田津の農地の将来に対して悲壮感に包まれていた。それがこの成り行きに。私の人生は運の良さに守られ続けたそれだけど、またここでも助けられた。


もっともイノシシは私の把握していない個体がまだ田津にいるだろうし、これからも山からいくらでも降りてくる。そして現在停滞中の今田地区の被害もどうせ夏くらいから再燃してくる。常に進行形で付きまとう問題ではあるが、どんな障害があろうと、「現場」に生きる者として必ず乗り越えていく。

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