• 反田孝之

今日は大豆コンバインの整備をすべく、事務所へ回送するつもりだった。月曜日に来る小学生もあの戦車みたいな大きな機械に乗ったら喜ぶだろうし。


そのために気になっていた積載車のタイヤの空気圧を計ろうと馴染みのガソリンスタンドへ運び込んだところ、パンクをしてるとのこと。後輪はダブルなので気が付かなかった。


そしてその足で直してもらっている時にトラブルが発生した。ボルトの破損。急きょかかりつけの車屋に連絡を取り、修理を引き継いでもらえることになった。しかし部品の取り寄せもあるし週末も挟むから少し日にちがかかりそう。弱った。コンバインを運ばないことには収穫はできない。また小学生にも乗せてやれなくなった。


この積載車はもうずいぶん古い。13年前購入の中古品で、あちこちがヘタっていて車検代と合わせて毎年20~30万円の負担がある。だからそろそろ更新を考えるが、高い代物なのでそう簡単ではない。しかも積載車なくしてはうちの経営は回らないのだから、この更新が最大の経営課題と言ってもいいくらいだ。


普段の格納に何とか屋根付きの倉庫は確保しているけれど、それは元資材置き場で山奥の沢沿いにあって、もう少し湿気の少ないところに置いて欲しいと車屋に言われている。以前それが原因の出費もあった。普段はつい後回しの課題なのでこういう時に向き合うのが良い。屋根だけなら丸鋼管で作れるのだ。せめてそれくらいはやるべきだろう。

  • 反田孝之

くそ~、くたびれたぞ~。


とこのくたびれは昨日書いたやつじゃあない。単に仕事しすぎてくたびれただけ。休憩。マジ?もう16時過ぎてんじゃねえか!


夢中でやるからこうなる。何をか。大豆の調整ラインの準備だ。なんと大豆がすでに弾け始めている!! 一刻も早く刈らねばならない。サチ(サチユタカ・品種名)はやっぱストレスだな。

ようやくここまで来た。まだ飛散防止の目張りなどがあるから、半日弱はかかりそう。


お米も何とか整理して積み上げた。ここはビフォ―も撮っときゃ良かった。それはそれは凄まじい状態だったのよ。


まだここは緑肥の麦の種とか、芒取り機とか、稲刈りの時に使ったホースも仮置きのまま。


収穫をいつからやるか。明日は雨明けで無理だし、土日はよりによって息子と大事な約束をしてしまっている。月曜日も小学生の受け入れとお米の納品だから無理。火曜からは絶対に刈る。


それにしても秋まきゴボウの準備はいつやるのだ。冷汗が出てきた。

  • 反田孝之

「敵はくたびれ」をスローガンに農業経営を作ってきたことは何度か紹介している。そしてこの度の洪水で未来が見えなくなったことで、最近くたびれ始めているのではないかと睨んでいることを先月書いた

しかし、くたびれの正体はまだあった。むしろこちらが本物。


少し前に、お世話になっている市の職員さんとあるイベントの打ち合わせをした。帰り際に席もすでに立って玄関までを歩く間の雑談で、行政の農業経営への支援について、欧米では経費補助が主流で日本もそうするべきではないかという話に何かの流れでなり、私は「文句なしでそうだ、収入補助は百害あって一利なしだ」と私の持論に乗せて当たり前のように言ったところ、彼が言った。「でも反田さんはこの度の収入保険では助かってませんか?」と。


この瞬間、私は凍り付いた。そうだったか、これだったかと。これがくたびれの本当の正体だった。今年は洪水に加え、7月の長雨によって多くの損害を出し収支は悲惨である。しかし昨年から国の肝いりで制度化した収入保険に加入したおかげで、例年の8割くらいまでの売り上げを保証されるのだ。こうなると少々頑張って残りの作物の管理をしたところで、今年の売り上げはほとんど変わらないということになって、頑張ろうという気が失せかねない。いや、きっと私はすでに失せているのだ。働かなくてもいいというささやきとは、こういうことだったかと。なんで気が付かなかったかなと。彼が帰った後、私は椅子に崩れ落ちて放心していた。


この出来事からすでに3週間くらいが経つ。この保険制度にどう向き合っていくのか、呑まれないためにはどういう心持ちで行くのか、私なりに整理してきたつもりだ。しかし収入補助は「麻薬」である。自覚症状を認識することすら難しいのである。実は今も、ちょっとした恐怖。


そろそろ落ち着いたかなと、書いてみようかなと書いたところ、怖さが戻ってきた。これは大変な魔物がいたものだ。しかし現実としてこの魔物を受けずに経営していくことは考えられない。いっそのこと魔物と同化するか。意味が分からなくなった。