top of page
  • 執筆者の写真反田孝之

改めて、田津の農地をどうするか

一昨日書いたように、酷暑の中を緑肥の粉砕をしていて辛いことがある。暑いということよりもっと大きなことで、これらの農地を今後耕作し続けていくことを迷っており、こんな労力と経費をかける甲斐があるかということである。


このたびの洪水を受けて、これだけの農地の活かし方が見えないのだ。秋まきゴボウに使える畑を当面借り続けることは確定。それが全部で2.4ha。残り4haをどうするか。返してしまえば楽になるという気持ちと、それではあまりに寂しいという思いの両方がある。多い時はこの30haの田津の農地のうち、うちが12haを借りていたのだ。それを3年前に半減させ、そしてこのたびの悩み。「洪水と共に歩む」という覚悟はすっかりどこかへ飛び去ってしまった。50年に一度級がわずか2年でやってきたという事実は、あまりに重い。


栽培作物の今一度の見直しはやりたい。だがそこに難題が付きまとう。考えれば考えるほど迷宮入りしそうだ。


不採算部門を切り捨て、規模も縮小して身の丈でやれば、もっと楽な人生になることは数字的にも間違いないだろう。しかしこれまで何度も書いてきたように、それをやっちゃあおしまいだ。アップアップでやってきたからこそ、高いレベルの経営になった。まだまだやれることはあるはず。


最近受け身になっていたということはある。まだ50だし、ここはまた攻めるというのがいいのかもしれない。子供らが大きくなっていけば私も再び元気になるはず(笑)。当面の課題には、可能性を残す方向で考えていきたい。



土間の柱に貼った息子らの絵。上のでかいのが次男。下の小さいのが長男。頑張れ、俺。

最新記事

すべて表示

感動の内覧会

凄い場に参加させていただいた。親しくさせていただいている㈱三維の新社屋の内覧会。たかが内覧会で感激というか感動というか元気を得られるということを、ほとんど想定していなかった。掛け値なく文字通りで忙しい中を、行って良かった。 SUKIMONO㈱の設計はもはやいうまでもなく、周囲の敷地にも、注目されている環境土木の工法を取り入れ、素晴らしい空間を生み出しつつある。そしてこれらを一通り堪能した後に、社長

祝・20周年

今月の初め頃にちょうど就農20年目になったというのに、今年はあちこちでそのことに触れてきたから、いざそれを迎えたときにはすっかり忘れてしまっていた。それで今ごろ書いている 。 さっき10年目の記事をアーカイブで見てみた。当時の課題や期待を手に取るように思い出した。この10年はどんな10年間だったかを一言で表すなら、兎にも角にも、最大の懸案だった機械更新が、生来の運の良さもあって上手くゆき、今後の経

bottom of page