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  • 執筆者の写真反田孝之

春蒔きゴボウの終わり

昨日の写真はゴボウ畑だ。4月に種を蒔いた圃場で、いつもの整理障害で半分は育たなかったが、残りの半分は良くできていて、3トンの収穫を見込んでいた。・・・7月14日までは。


残念ながら旺盛に育っていた時の写真がない。でもこの写真で察することはできる。


洪水直後のものだ。この時点では全滅を覚悟した。でもその後持ち直し、半分くらいは葉が盛り返してきた。収量も500キロは見込めるかなと。条間を草刈り機で刈っておいた。


今探したところその時の写真もない。この圃場はこんなにも写真を撮っていなかったか。


しかしこの夏の暑さ。ゴボウは夏の暑さに弱い。元気なゴボウでさえくたびれるのだから、洪水で弱ったゴボウではどうにもならない。ゴボウ葉の覆いが乏しくなった畑はほどなく雑草化してしまった。昨日のはその地上部をトラクターで粉砕していた写真だ。


この後数日の状況次第でゴボウの収穫をするかどうかを決めるつもり。ゴボウの葉っぱが周囲の草に先んじて伸びてくれば、ゴボウがどこに植わっているかわかるし、根っこ(商品)の生育もそれなりに見込めるので掘ってみる。そうでなければ諦める。そして掘るのはバックホウでないとだめだから、試しに掘ってみて労力の割に合わないと判断したら、その時点で中止する。こんなところで考えている。



トラクターで粉砕する直前の状態。この畑に立つと、このたびは無性に悲しさが込み上げる。女房とスタッフが連日草取りに通ったこと、種まきの頃も珍しく思い出される。これまでに何度もくぐってきた状況であるはずなのに、このたびはなぜか一際。


といいつつ、原因は分かっているつもりだ。春蒔きゴボウへの諦めと同時に、この田津の将来が見えたのだ。そして私はそれに抗う術を持たない。この田津地区の奇跡の土に光を当てることを夢見た、私の、いわば青春の終わりかもしれない。そして追い打ちが、このことをこの畑が私に語りかけているように思えるのだ。そうか、お前が言うか、俺の考えたことはダメだったか・・。

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