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遊休地管理の憂鬱

執筆者の写真: 反田孝之反田孝之

ちょっと前に触れたが、近頃のメインの作業の一つが田津の遊休地の草刈りだ。国の補助金を使ってやっていることで、私が補助金受給主体である組織の長となって以来、仕組みを作って続けており、今年で8年目になる。 それがこのたび、相当滅入っている。 理由の1つが管理面積が大幅に増えたこと。昨年4.0haだったところが、今年は一気に5.4haになった。しかしそれだけなら、実はこのたび大型トラクターに装着できるモアを新調したため、キャビンによって暑さやアブの襲撃の心配がなくなる上にトラクターの馬力も上がるため、サーっと走らせまくってむしろ体感的な負担は下がっただろう。 ​(珍しくイノシシ被害がまったくないところ。このくらいの草でもどんどん刈れる。)​

​しかしもう一つ厄介な理由があって、イノシシによる掘り返しが​過去最高に​ひどいことである。​それで作業能率がまったく上がらない。​​実は冬頃、当地の界隈ではイノシシが疫病によって個体数を減らしたらしい。実際に田津ではしばらくの間まったくイノシシの痕跡を見なかった。だから春先の草が小さいうちに、これはチャンスと思い、これまでできた凹凸を直してしまおうとロータリーで耕うんをした。クローラ型のトラクターでゆっくりと走って、酷いところは何度か走って、走行してもそれほど問題にならないくらいに均した。 ​それが5月ぐらいからだったか、急激にイノシシが徘徊し始め、ただの痕跡だけでなく、あちこちで大きく畑面を掘り起こし始めたのだ。今までだってモア作業のときにこの凸凹に悩み倒れそうだったのに、このたびはそれを上回る規模と数の穴をあけまくっている。今までの小柄な27PSトラクターでは走行不能のレベルだ。 ​​そして例年なら6月繁忙期前の5月中に一通りモアをかけるところ、このたびは洪水前ミッションの履行のため当然その暇がなく、7月に入ってかけているというわけだ。当然掘り返し被害もより蓄積してしまった。​ 続く。

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