土木の頃(5)
- 反田孝之
- 12 分前
- 読了時間: 1分
初め書こうと思った内容からいつの間にか逸れてしまったようだ。他にも仕事自体の大変さとか、災害時対応の難儀さとか、書きたいことはあったような気がする。それでも私の中ではやっぱり人間関係の苦労が一際記憶に残っていて、書いた内容からはあまり伝わらなかったかもしれないが、きっと胃に穴が空いていたのではないかと思えるくらい、今思えば、あんな苦労は二度としたくないと思う一方で、20代半ばでそういう経験ができたことをとてもありがたく思う。
農業修行の道を模索し始めたとき、つまり土木業をやめたあとすぐ、3週間のイベントである「弥栄農芸学校」に参加した。そこで学校が終ろうとする頃、ある人に「ずいぶん表情が良くなった、来た時は顔がやつれていた」と言われた。それは自分でも実感があって、そうか疲れていたのかと、これからはもう少しだけ楽に生きて行きたいなと思ったものだ。
しかしその後、7カ月の岡山での農業修行が終ってからしばらくは、土木の頃よりももっとひどい苦労とストレスを抱える日々――人生で最悪の4カ月――を送ることとなる。またいつか紹介してみたい。
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