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水稲栽培が楽になった事情

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 7月4日
  • 読了時間: 3分

前々回、水稲栽培が簡単になったと書いた。でふと、そういえば、今年は水稲の状況について書いていなかったなと。現在の様子を紹介したい。


今年は大豆後栽培が2ha、自然栽培が2.5ha。大豆後栽培はもうここ何年もすっかり安定していて、反収はどんなに悪くたって360キロはある。そして除草の手間も乗用除草機で1haあたり13時間前後で、まあうちくらいの作付け規模(水稲+大豆11~12ha)の経営なら上出来じゃないかと思う。後は食味を落とさないための工夫。施肥は一切しないという前提で、以前は3~5月の長期湛水で、今は生育期間中のかけ流し栽培で対応できている気がする。ちなみに除草にこれだけの手間がかかるのは食味を落とさない工夫をしているからでもある。食味を悪くしてもいいなら大豆後というのは草があまり生えないような管理も可能だからだ。


(5月28日植え 大豆あとコシヒカリ。今年は雲天が多く涼しいので浮草が繁茂。)




自然栽培は一昨年から圃場を変えたおかげで、民間稲作研究所の提唱する管理方法が今更ながらに(本当に今更だ・・)可能となり、除草に苦労をしなくなった。今年はアイガモロボを浮かべてはいるもののすべての圃場で一切除草に入っていない。ところどころ代かき方向に筋状にいくらかは草が生えてしまったが、ざっと見99%の面積で気になるほどの草は生えていない。アイガモロボの効果がどれだけあるのかを比較区を設けて実証してみようと、ロボの進入禁止区域設定機能を利用してみたが、なぜかまったくこれが機能しない。何だよ故障かよ、まあいいや、と今まで気にせずにいて、ふと昨日改めて確認してみたら、あれあれ、設定区域が別の田んぼになっている・・。何度も確認したはずなのに情けない、こんなへまをするかね。こんなことで実証が1年延びるという、農業ではありがちなこと。


自然栽培区についてはあとは収量の経年変化がどうなるかだ。なんたって砂地で作土わずか15センチという圃場たちだ。2012年から無施肥で水稲か大豆のどちらかを栽培してきて、1昨年に水稲に固定、昨年は色選前で400キロあったが、今後はどうなるかわからん。実際今年は今のところ明らかに昨年より生育が悪い(遅い?)。まあ天候も違うんだけど。


(6月9日植え 自然栽培コシヒカリ。昨年は6月30日にはアイガモロボが泳げなくなったが、今年は今日も泳いでいる。)



課題は大豆後栽培も自然栽培も、もう少し効率を上げたいということ。世間で四苦八苦している人を思えば、今でも十分ではないかと思う人もいることだろう。しかしたびたび書いているように、仮に将来大きく面積を増やさざる得ない事情が出てきたときに、今の技術ではかなり苦戦しそう。どんな状況になっても対応できるように骨はいくらでも太くしておきたい。


そしてもう一つ、これが難題。今の及第点の状況があるのは、圃場条件がいいからである。だから条件の悪い、つまり圃場を変える前に難儀をしていたような圃場でも及第点の方法を考えていく必要がある。そのためにはそういう圃場での作付けもしていかなければないわけで、これがなかなか現実的に難しい。さあ、どうするか。


ああそうそう、もっと大きい課題があった。自然栽培苗の育苗だ。今年は今までで最低の苗で思いっきり気持ちをすり減らした。しかしこれは2年計画の初年度だったため。来年は秘策がある。

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