自家採種用のゴボウがまた全滅
- 反田孝之
- 7月17日
- 読了時間: 2分
種取り用に残しておいたゴボウがイノシシで全滅した。2年連続。今年は電気柵で囲わないとダメかなと思っていたのだが、体がよっぽどへばっていたせいもあって、イノシシはゴボウを食べないのだ、昨年は何かのイレギュラーではないか、と良い方に考えてしまって、電気柵をやらなかったのだ。
(縦に25mゴボウを残しておいたのが跡形もなくなっている。)

観察する限りでは明らかにゴボウを食べている。間違いなくイノシシ。しかも複数頭。それにしても不思議だ。一面に生えたゴボウは見向きもしないくせに、周囲を収穫して一部だけ残しておくとそこをほじくり返して食べてしまう。きっと食べる個体は決まっていて大型動物特有の個性だろう。そいつ(ら)を捕るしかないのか。田津地区にこれだけ繁殖した現状ではあまりに骨が折れる。
来年以降が不安だ。種取り分はまっさきに電気柵で囲めばすむとして、収穫前のゴボウは大丈夫だろうか。収穫中は電気柵は邪魔になるので外さねばならない。毎日設置したり撤去したりなんてあまりに現実的ではない。などといろいろ面倒がある。
近年はゴボウの自家採種が不調だ。確か10年以上繋いでいたのに、あるとき途絶えてからは成功することが稀になった。原因は洪水、暑さ、ネズミ、そしてこの度のようなイノシシ。自然栽培は自家採種で種を繋いでいくのがロマンなのに、それがいとも簡単に入口のところであしらわれる。う~ん、辛い。
経営全体を俯瞰して振り返ってみると、年々良くなっていることもあれば、悪くなっていることもある。それぞれその原因を考えるといろいろ興味深い。自然栽培をすればいろんなことが年々良くなるというのが一つの教義なのだけれど、それはトータルできちんとやっていればの話であって、むやみに期待するものではないし、さらによく使われる「自然順応」という言葉を、あまり気軽に使う気はない。それは明らかに違うと思うから。この言葉はもっと奥が深いと私なりに思っている。
へ理屈を書いたところで仕方がない。我々はやってなんぼの世界だ。ああ、くそ。
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