ゴボウの草取り作業について
- 反田孝之
- 5 日前
- 読了時間: 2分
ゴボウの草取りマラソンについては、以前はよく書いていた。久しぶりに触れてみる。
(2巡目の様子。ここは少し多い。)

これはなかなか難しい作業である。間口2.4m×高さ1.2m×奥行49mという空間で体勢が辛いとか、外がぼやけて見えにくいという難儀な中で、職人技を強いられる。つまり「早く」「丁寧に」やらねばならないということ。初めての人は、まずほとんどの人が、早くやれば草が残るし、丁寧にやれば金ばかりかかる、ということになる。
少し詳しく言うと、草が残らずに再生が遅いという取り方(削り方)があって、まず最低限それをやらねばならない。削り後に表層の土を削った分が乗っている、しかも凸凹を極力少なく、という状態にする。草を一本残らず「抜いた」としても、こういう削り方がきちんとできていなければ草の再生が早く、一冬に2巡では抑えられなくなる。
それができれば最低賃金までもう少しで、その上にスピードが乗ればなんとかお願いできるということになる。しかしこんな過酷でつまらぬ作業を、頑張って自分なりに習熟してようやく及第点で低賃金だというのなら、誰だってばかばかしく思うだろう。もちろん上手くやればやるほど高価格帯の時給の用意もある。しかしそうなると草の種類ごとの性質も把握しなければならないし、全体のペースを俯瞰した作業性の選択(急ぐときはスピード重視、余裕があるときは精度重視)も必要になってかなり高度。しかもよっぽどの職人級で2000円が上限か。これ以上だと作業体系がおかしいということになる。
それで基本は夫婦、人にはアルバイト的にピンポイントでお願いするスタイルで近年は落ち着いた。作業の中ではこの草取りがもっとも時間がかかり変動するので、草取りの微妙なバランスの上にうちのゴボウ経営は成り立っているともいえる。
ちなみに、この草取りさえ解決すればゴボウの増産が可能かと言えばそれは違う。増産の最大の障害は洪水。収穫と収穫後作業のオペレーションの限界を前提とすると、洪水前に確実に掘り上げられる規模は決まってくるのだ。じゃあ、とオペレーションを向上させる投資は築堤などのリスク因子が多すぎて大きすぎてあまりにも現実的でない。そもそもゴボウ栽培自体が成立するかどうかがあと10年後にはかなり怪しくなっている。トータルで考えて、こうやってちまちまと「身内」で草を削っているのがおそらくちょうどよい。
さて、マラソンに行ってくる。




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