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  • 執筆者の写真反田孝之

今年の田んぼ

そういえば今期の稲作の総括をしていなかった。


今年は過去最悪の収量となった。湿田の方が毎年最悪を更新しており、そのせいである。


湿田はおよそ2ha。借り受けて5年目だった。ここは耕盤が安定しない上にしばしば藻が湧くので除草機が機能しない。近年はこの除草機以外の工夫が乏しいので、湿田区は毎年草だらけになってしまっている。


もちろん2回代掻き法もやってきた。しかしこの湿田たちにはこれが効かない。やろうがやるまいが変わりなくコナギが生えてくる。そして2回代掻き法の欠点である減水深の低下により、もともと減水深の小さい田んぼだからこれがほぼゼロになる。そのせいか、昨年にはついに増加傾向だったクログワイの激発も招いてしまった。


今年はこの反省から2回代掻きをやらなかった。しかも耕うんも代掻きも浅くあっさりと。そしたらなんとクログワイがほとんど生えないではないか!まあ、あまりの極端な変化だから真には受けていない。ここには何か他の要因があるのだろう。


一方でコナギが、何というか、「意地になって」生えてきた。一番ひどい圃場では、女房が手取に入ったところも取った端から生えてきて、稲刈りの時には全く区別がつかないくらいに。除草機も条間にはしっかりかけたのに、まったく効果なし。稲刈り時には20cm前後の厚みのコナギの森ができていた。




見ての通り、コナギの上に突き出た稲丈はわずかなので、コンバインにかからない・・。と言っても仕方がないので、こぼしながら刈って、50aの収量がなんと300kg(笑)。

この田んぼたち、病気なんだろうと思う。悪い意味でなく、状態の改善中ということ。さて、私がどう向き合っていくか。しかし劇的に関わり方を変えることはできない。数haの大豆がある上に、先日書いたようにゴボウの収穫が急がれるから。


ちなみに乾田の方は特に変わりはない。今後大豆のアメリカセンダンソウ対策で行う田畑輪かんに積極的に組み込むつもり。品質は冬季または春季湛水を行うことでほとんど問題にならない。


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