自然栽培コシヒカリの様子
- 反田孝之
- 10月1日
- 読了時間: 2分
昨日から順調に稲刈りが進み、明日でコシヒカリが終わる予定だ。長かった。
明らかに刈り遅れの中、今日刈った圃場ではまだ生きている枝梗や籾首がそれなりにある(籾がついている枝が青いということ)。そして自然栽培圃場の中でもさらによくできている。それでこんな状態。

写真では分かりにくいな。かなり倒れているのだ。こんなに倒したのは人生で初めて。まあ倒したいうのは言い過ぎで、これは「しなった」程度。コシヒカリはしなりやすい品種で、コシヒカリ栽培はいくらか「しならせて」一人前というくらいだから、これはまあ正常な範囲、というか大いに合格点ともいえる。ただし慣行や有機にかかわらず施肥をする栽培では、肥料が効いた結果倒れたことも考えられるから味を悪くしているかもしれない。その点自然栽培は肥料をやらずにこれだけ育っているわけだから安心感が違う。
このたびの豊作で不思議なことがあって、それは圃場の中、あるいは圃場によるで生育ムラがまったくないということ。いつもなら50a一枚の中に、がぼっとできているところもあれば寂しいところもあるし、よくできている圃場とできていない圃場があったりするのだが、今年は有機(大豆あと)は有機で真っ平らにできているし、自然(連作)は自然で真っ平にできている。真っ平によくできてている中で、暗渠排水の上が写真のようにさらによくできているという具合。圃場間の差がほとんどないのも不思議だ。
ついでに思い出したが、除草がアイガモロボのみだった圃場は少し草が多かった。もちろん収量は今言ったようにまったく同じ。草というのはある程度以下なら収量に影響は及ぼさない。むしろ篤農家の中には少し草を残した方がよい、例えば株間は除草せずにあえて残すという人もいるくらいだ。
明日でコシヒカリを終えたら、まだ日本晴とモチがある。合わせて50a。ちなみにここ最近稲刈りや籾摺りばかりをしていると思ったら大間違いで、田津地区の遊休地の草刈りや緑肥の腐熟耕うんなどの作業も同時進行でやっている。だからこそまた調整~色選~出荷までの工程はまだまだ長く、11月繁忙期の足音が聞こえ始めた今、焦りを通り越して絶望が押し寄せている。




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