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価値を蓄積していく仕事

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 1月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月5日

今日から仕事はじめ。といっても溜まったデスクワーク、合間に時々大豆の色選の袋替え、という年末の日々と何も変わらない。変わったのは体が少し元気になったこと。とりあえずデスクワークを進んでやろうと思えるくらいには回復したようだ。


今年は新年の抱負的なことで特別気の利いたことはない。常に思っている「自然栽培で儲ける」ということに尽きる。そのためには収量を上げるということ。25年産は、ゴボウが何年振りかの大不作、大豆は2年連続の大不作、とこの2本柱が散々だった。ただ残る1つの柱の水稲が大豊作の上に高相場だったため、トータルとして危機的な状況にはならずにすんだ。この3本の柱がすべて豊作になれば当然ながら儲かるが、たびたびの洪水のせいで、そんなことは2012年以来、もう何年もない。農業経営は時々儲かればなんとかなる。そろそろ一発当てたいところ。


そのためにはとにかく栽培技術の研鑽。農業を知らない多くの人が誤解しているが、そこには正解がない。うちの風土、気候に合った正解を試行錯誤しながら探し続けてきて、今年も淡々とそれを続けていくだけのこと。


その時大切なことが、自然栽培に独特の理論というか理念を忘れないということである。「肥毒」という言葉、この概念がまさにそれで、この概念から離れてこの栽培を成功させることはできまい。このことは多くの先達の存在からも私の経験からも間違いないことだろうと思われる。ところで理論と理念、技術と理念など、これらの言葉を対比してそれらしくうんちくを語る人をとりわけSNS等で見ることがある。どれも言いたいことはよくかる。私としては、とにかく技術を追うことが大切、理念や理論は触媒だと言っておきたい。なくても何とかなるかもしれないが、あれば上手く行くということ。


それからついでに、自然栽培とは何なのかということについて、私なりに最近強く思うことがある。それは価値を蓄積していく仕事だということ。農業分野の関係者の中には、自然栽培とは捨て作りで、価値を消費していく行為だと思い込んでいる人がいる。無理はないかもしれない。だがそれは間違いなく逆。こんな研究があるらしい。→


一部を文中から引用。


『また、興味深いことに、本研究では、有機栽培で認められている種類の肥料や農薬に代替し、投入量は削減していない「有機栽培」では、土壌炭素含量は上昇していませんでした。つまり、この結果は、肥料などを投入する「量」を減らすことが、肥料の種類を変えるよりも、土壌中の炭素含量の上昇に寄与する可能性もあるということを示唆しています。』


うちの経営も世の中も、これからどうなっていくか。楽しみでならない。

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