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  • 執筆者の写真反田孝之

出来過ぎた稲

昨日今日と予想外に天気が良く、慌てて稲刈り開始。まずは有機の方。

出来過ぎだ。推定反収400キロ。すごく大雑把なことを言うと、砂地、乾田のこの田んぼでは、いわゆる一般的な有機栽培の場合、収量は300キロくらいがよい。それ以上だと品質を損なう可能性がある。収量を上げるだけなら投入肥料を増やせばいいのだから、「有機の稲で収量勝負はしない方がいい」と常日頃私が言うのもこのため。もちろん私が下手だという批判も否定はしない。大雑把に言ったまで。 ちなみにこの田んぼ、一般的な有機といったが今年は無施肥である。ただ前作が大豆なのだ。だからとても無肥料栽培とは言えない。 普通、大豆の翌年に無策で稲を作るとバカ出来する。そして品質を損なう。だから冬期または春期湛水することでそれを防いでいる。それで防げることを体験的に知って、これまでそうやってきた。そしてそうすることで収量も300キロくらいに下がるのだ。だからこのたびは驚いた。 ちなみにこの田んぼ、耕土がわずか10㎝!しかなく、6年前まで5年連続で自然栽培で稲を作っていたところ。苦渋の判断で自然栽培稲を諦め、それから無投入で大豆を5年連作してこのたびの稲。何かその辺の絡みによって、品質を維持したままで収量だけ増えた可能性だってある。水生雑草が普通に繁茂した(除草機でほぼ叩いた)のもそれを後押しする根拠の一つ。 お客さんの手前こんなところに書かない方がいいという判断は当然ある。敢えて書いたところ。


あ、ちなみに自然栽培の稲で収量勝負は大いに結構。多く取れれば取れるほど品質もいい。さてこのお米、どうなるか。

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