top of page
  • 執筆者の写真反田孝之

唯一の生きがいか

このたびの雨。島根県は東部でかなり、江津市内でも軽微な被害が出たらしいが、当地はほぼ無傷。梅雨の末期という最大の難関期を越えたようだ。もちろんまだわからない。一昨年は8月の稲と大豆の開花期にやられたし、10年前は8月下旬と9月上旬に立て続けにやられた。


しかしとりあえずホッとした。ゴボウの収穫は無理だし、大豆畑にも入れないし、水稲の除草も終わっているので、喫緊にやるべきことからは解放されている。おかげでかなり気が抜けているところに、昨日、一昨日と久々に丸々1日半も休んだせいか、体のバイオリズムが何か変。つまりは体の修復中である。


そんな中、午前中は市内の中学に招かれて授業の講師を。行くまでは体が重苦しくどうなるかと思いきや、着くと別腹。体も軽くてすっかり楽しんでやってしまい、そしてついでに笑顔の子ども達から何か「やる気」までもらってしまった。それでせっかく来たついでだから街の風にでも当たって来るか(内藤さんも来ていることだし・笑)、いっそのこと自宅に帰って休むかではなく、つい事務所へ戻って溜まっているデスクワークなどを進めている。


今週末からどうやら梅雨が明けるらしい。畑が乾けばまた別の忙しさとなる。当面大豆の土寄せ、場合によっては一部で蒔き直し。そして途方に暮れる田津地区の遊休地5haの雑草粉砕。生育中の緑肥の処理もタイミングよくやりたい。


体が動かないときほど「淡々といく」と言い聞かせる。我が子にも、よその子にも、背中を見せたい。楽しさや口の悪さ(笑)はもちろん、淡々とした背中を。もしかするとそれが今の私の唯一の生きがいかも知れない。

最新記事

すべて表示

わからないことだらけの人生

農業、とりわけ我々の様な少数派の自然農業のおもしろいところは、作物の育て方がほとんど確定していないというところだ。土をどんな感じで耕したらいいのかとか、何センチ間隔で種を蒔くとか、草をどうやって抑えるかとか、ようするに何から何まで決まった管理の仕方がない。きっとこうだろうな、と逐一自分で考えてやっている。 おもしろいところ、と書いたが、これを逆に嫌なところと感じる人も多いらしい、というかこちらの方

中高生はまずは好きなことをやれ

年度初め、4月1日。我が家には普通は何の区切りにもならない。しかし今年は高校へ進学した長男が、さっそく部活動で初登校ということで、それを感じさせる朝となった。 長男が今の高校を選んだ基準は、部活動である。しかもありがちな強いとか有名なところを選んだということではまったくなくて、一度は部活動としてやってみたかった未経験の競技をやりたくて、それだと強い学校では埋没してつまらないから、むしろ弱いところへ

そういえば私は「はんだ牛蒡さん」だった

先日の「つぬさんぽ」なるお祭りで、「今のはんだ牛蒡さんだよ」とささやきながらすれ違う人たちがいた。こういうことはままあって、その時ばかりは私がゴボウ屋であり、うちのゴボウが認知されていることの責任を痛感する。 そうだったよね。さあ、ゴボウ屋よ。このゴボウを作り続けることは責任ですよ。そしてゴボウそのものの陰に隠れた、今までの工夫と努力の過程を誰かに伝えることも。近ごろ記憶が薄れつつあるが、このなけ

bottom of page