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  • 執筆者の写真反田孝之

大豆後で恒例の早期代かき

昨日今日と、まとまった雨。それでにわかに忙しくなった。この時期にはこんなこともある。



大豆後の稲恒例の、春代かき~春季湛水だ。田植え前に、大豆作によって汚れた土を少しでもきれいにするための処置。やるとやらないでは大きな差が出る。それは見た目では収量で顕著だ。やれば少なくとも1割は収量が落ちる。落ちるのならやる意味あるの?と思うかもしれない。しかしやった方が確実にお米の質は良くなる。


代かきは雨でもできる。晴れていないとできない作業が山積みだから、代かきは雨の日に片づけておかねばならない。そして代かきのための水は雨の日が溜まりやすい。転作を続けていると水が溜まりにくくなるし、1枚が50aもあるのだから、晴れていてはなかなか水が溜まらない。だから雨の日で忙しかったのだ。


おかげでとりあえず5枚が終って、今6枚目の途中。全部で8枚ある。8枚4haをすべて大豆後で育てるというのは初めて。今年の稲はこれで全部の予定だから、今年は自然栽培の継続圃場がないということになる。つまり、これまで継続していた自然栽培水田は放棄し、今まで稲と大豆のローテーションをしていたところで、一から自然栽培稲作を始めようということである。


自然栽培圃場というのは田でも畑でも、継続するということに意義がある。それなのに、自然栽培稲作圃場のチェンジはこの度で3度目だ。初めの圃場が2年間、次が5年間、そして昨年までの圃場が7年間。初めから継続していればすでに14年の継続歴となったものを、今さら1年目からやり直すのだ。しかし仕方がない。これまでのも、このたびのも、止むに止まれぬ事情があった。その辺にはまた触れてみたい。


このたびの代かき、一気にやり終えたいところだが、最後の1枚だけはしばらくできない。耕うんが間に合っていないからだ。耕うんできる状態の時に他の用事が入って、わずか1時間足りなかった。できるのはおそらく10日後になりそうだ。こういう、ちょっとした用事のためだけで、さらにはたった1時間のためだけで、予定が10日もずれるということになり得る我々の世界だ。これがなかなか分かってもらえない。

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