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大豆後のお米のこと

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 8月13日
  • 読了時間: 2分

前回、大豆後の稲の食味が云々と少し触れた。記憶が曖昧だがこれまであまり触れてきていない気がするので紹介してみる。


大豆を育てた翌年にその圃場で稲を育てると、とても楽に育てられる。直接的には、肥料を一切やらなくても稲を無肥料で連作する場合より収量が増え、慣行の7~9割も採れる。そしてやり方によっては草があまり生えないので除草がいらない。また間接的には、田んぼにしたり畑にしたり(田畑輪かん)することで中期的に見てそれぞれに特有の草が増えない。そして米と同様、大豆を連作する場合より大豆の収量が安定する。


じゃあいいことづくめかというと、そうではない。お米の味がいまいちになるのだ。下手をすると強烈にまずい米になる。ちなみにもう20年近く前のこと、飯にしてまずいんだったら大豆の後は飯米でなく酒米を作ればいいじゃないかと試しに栽培したことがある。そしたら強烈にまずい酒ができて、前年お米の質を誉めちぎってくれた杜氏さんが口を利いてくれなくなったという痛い経験をした。


それで工夫がいる。私の経験的に一番いいのは冬季湛水。そうでなければ春季早期湛水。それで稲を連作した時のように田んぼの草がたくさん生えてくるようになれば大体OK。またそれらの湛水管理ができない場合でも、大豆も稲も何年も一切無施肥で育てていればまずくならなくなる。しかし美味いまではいかない。じゃあどうすればいいかの対策は私も未だに進行形だ。今年は試みにAI先生に聞いてみた。初めは回答が明らかにいまいちだったけど、やり取りを重ねていたら新たな視点を得ることができた(AIは面白いね)。いつものごとく、上手く行ったら紹介してみたい。


ちなみに誤解と非難を覚悟で言うけど、何の工夫もないこてこての大豆後のお米(有機JAS含む)よりも、除草剤や化学肥料をあっさりで育てたお米の方が健康にも環境にもいいと思う。もちろん食味も。間違いない。腐敗実験でもその傾向は出ている。これは「無農薬・無化学肥料の信奉者」の方々に特に伝えたい。そしてここからいろいろ考えてみてもらいたい。

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