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江津は決して「有機のまち」ではない

  • 執筆者の写真: 反田孝之
    反田孝之
  • 2023年3月29日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年4月1日

最近の地元新聞に掲載された当地の有機農業の大々的な記事について。


うちの名前の欠片も出ていないのは、取材時に私がそう要望したからだ。無視されたわけでも、妙な意図に潰されたわけでもない。事情をしっかり話し、記者さんもそれを理解くださって約束通りにしてくれた。


なぜ掲載を断ったか。簡単に言えば私が有機農業に興味がないからである。有機の世界は今、妙な混乱をしているように思える。だからそこに一括りにされることは避けておきたい。これが一つの理由。


もう一つあって、記事の筋書きが、『江津市が「有機のまち」であるという有名なネタを前面に出し、さらにそこに「江の川沿いの肥沃さ」を絡めたり、こういう資源を企業経営(うちを含めた4社)に活かしていることを紹介するもの』だと聞いたので、ここにうちが出ればそれなりに誤解を招きそうだなと。別にこの筋書きにケチをつけるつもりはない。出来上がった記事は極めて正確であったように思う。


じゃあ何なんだ、ということに少し触れておくと、江津市の有機JAS認定面積率は10%(全国平均0.3%)に近く、県内で断トツどころか全国でもトップクラスであるのは事実だ。でもそのほとんどは桑。一般作物はというと何ら大したことはない。それを始めとして、そもそも有機JAS面積が多ければ何なんだ、という議論まで含めればこのネタには突っ込みどころが満載。


良識の先端を行く人たちは有機のくだらなさを良く知っていて、熱心な人、主流派、ムラ人を冷めた目で見ている。私はこっち、あなたはあっちか、というように。そういう分断には巻き込まれたくない。個人的にはこの面積率のネタは恥ずかしく、抹殺してほしいくらいだ。


有機よりも低投与。これからの真理はたぶんここにある。私としては影でも表でもここの普及の一助となって、いつか日の目を見る取り組みをしていく。いつかきっと江津は「低投与のまち」になる。その暁に取材をと言われればいくらでも表に出てもいい。もちろん私でなく他の関係者でいい。そういう欲はすっかりどこかへ置いてきてしまった。

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