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  • 執筆者の写真反田孝之

経営の希望と諦め

週末のフェスは久しぶりに良い気晴らしになった。スタッフ側として首を突っ込んでいる身にありながら気晴らし以外の何をもやらなかったことは大変申し訳ないのだが、心身ともにボロボロの日々が続いているので、どうにもできなかった。 久しぶりに会う面々の中の数人に、私にもう少し表に出て欲しいという趣旨のこととを言われた。そうなんだよな、私も当地の状況を俯瞰したときに、そういう位置にあるのかなということはもうずいぶん前から痛感している。しかし、それがなかなか適わない。日々がいっぱいいっぱいだから。 世間の社長さん並みの体制、つまりスタッフを雇用して私がもっとフリーになる、ことを期待している人は少なくない。しかしそれはうちの問題の核心と大きくずれている。うちの経営は、スタッフを入れる入れないに関係ない、もっと基本的なところで上手くいっていないことが多すぎるのだ。 この2~3日も、ゴボウの腐れのことでずっと悩んでいる。特定の圃場から掘り上げたゴボウが、農業開始直後からの長いお付き合いをいただいている、これまた特定の取引先で、時々腐って迷惑をかけているのだ。これまでに何度も猶予をいただいて改善に努めてきた。このたびは未だ詳細を知らされておらずまだはっきりしたことが分からないのだが、もしそれがひどいものなら打つ手がなくなってくる。いや、実はあるのだが、・・ここから先がなぜか難しい。 その他に作付けの課題、品質の課題、流通の課題、多くのことが改善しない。多くの人が知らない穴がうちの経営にはたくさんある。それも、かれこれ長い。もっとやれるはずだった。こんなにいつまでも改善しない(そして何より迷惑をかける)などとは私自身、夢にも思わなかった。 分相応ということ。楽に生きる秘訣だ。しかしここに至って、あまり正直に向き合うと、これから多くの残念な決断をしなくてはならなくなるだろう。一方で向き合わうことなくごまかし続けて、何とか次世代にまで繋げば、そこから先は上手くやってくれるかもしれない。希望はもちろんあるが、そろそろ諦め時だということもある。私の存在と違って、土(農地)は永遠に続く。それで悩みが深くなる。

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