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  • 執筆者の写真反田孝之

世の中を変える低投与の秘策

昨夜から大雨。今年初めての江の川の増水。上流の浜原ダムが今、毎秒1995トン。うちの経営圃場で警戒を始めるのは2000トンを超えたあたりから。しかしこれで頭打ちらしい。明日からは天気がそんなにひどくはないらしいから、このたびはこれでお終い。


今年はこれまでに300トンすらなかった。この時期になってようやく2000トンどころか300トン越えというのは私が今の農業を始めた2004年以降初めてのこと。まあ昨年は盆前、9年前は9月4日で、10月までは洪水のリスクはあるわけだから、まだまだまったく安心できんのだけど。


今日はさすがに圃場はあちこちがズブズブ。草刈りすら出来ん状態。こんな時にこそ、たまにはゆっくりゴロゴロして過ごしたいところなのに、恒例の有機JASの書類作成期日が迫っている。なんども書いてきたが、有機というのはくだらない。缶詰になって書類を作っていると特に虚しくなってくる。俺の自由な時間を返してくれ!って(笑)。今国が、緑の食料戦略とかなんとか言って有機農業の推進をしているし、2歩くらい遅れた消費者がそれを真に受けたりしてるようだけど、意識の高い人らはその先をいっているし、私には基本のところで興味がない。全国的にやり手農家や若手農家は有機離れしている。有機農家ですら有機に興味がない。私もその1人。取引先が「できれば取って」というから仕方なくJASを取っている。


これからは「有機」より「低投与」。これは自然界のジャッジで真理なんだから、この大河のような流れは絶対に変わらない。人間がイメージで考えることなんて定性的な個人の感想に過ぎないわけよ。だからそこ(無農薬・無化学肥料)にこだわっていることがあまりに勿体なく、虚しい。「どっちがいいか」ではなく「早く気づくか」だ。


このことに関連して、私が実現したいなあと思って何年も経つものがある。最近になってようやくちょいちょいとこの主張を披露する機会が増えた。「個人の感想は有機!」という人にはなかなか興味を持ってもらえないんだけど、これを自治体規模で実施して、少しプロモーションを工夫したら、費用対効果が凄まじいレベルで世の中が間違いなく変わるし良くなるというもの。名誉とかまったく興味ない私としては、何でも公開して、どこの自治体でも地域でも取り組んでもらいたいというのが本音なんだけど、訳あってこのたびは内緒だ。なかなか機運が起きずにもういいやとなったら公開する。私ごときの発信でも、アンテナの鋭い人にはすぐに引っかかるはず。それだけこの先見性には自信がある。


週末は久しぶりに家族で休暇。これは県内のとある滝。わかる人は大した人だ。この2~3時間後に次男がクロスズメバチの群れに襲われ8か所刺されるという悲劇が起こった。



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